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驚異の虫よけ照明器具そのメカニズムとは?

R255月26日(火) 12時 0分配信 / テクノロジー - テクノロジー総合
初夏が近づくと、天気のいい夜に部屋の窓を開け放ち、心地よい風を感じたくなりませんか? でも、そんな気分を萎えさせるのが、光に誘われてやってくるガやハエ、その他正体不明の虫くんたち。

だけどそもそもなぜ、虫くんたちは光に集まってくるのでしょうか?

「実はこの理由はよく分かっていないんです。虫の遺伝子にはおそらく『行動を始めるときにはまず明るい方向に移動する』という習性がインプットされているのではないかと思います。夜も昼も一番明るいのは空です。夜行性の虫もまず空に向かって飛び、それから花などを探しに行くのでしょう。そこに夜空より明るい電球があったらどうでしょう。虫には紫外線が明るく見えるので、紫外線の出ている照明に虫はよく集まります」(総合研究大学院大学の蟻川謙太郎教授)

言われてみればたしかに虫が光に向かう習性は、エジソンが電灯を発明するはるか以前からある本能だ。じゃあ虫にとっても、人間がつくりだす大量の光はいい迷惑だったってことなのかも…。

ところが! 実はすでに虫が寄ってこない照明器具が開発されているそう。いったいどんなメカニズムなんでしょう? 

「パナソニックが開発した低誘虫照明器具『ムシベール』は、虫が好む光の波長をカットする特殊加工をカバーに施すことで、紫外線を99%カットすることに成功しました。その結果、寄ってくる虫が約70%減ったという実験結果を得ています」(パナソニック広報担当者)

なるほど〜。これならランプ部分を替えても効果は続くというわけですね。

「郊外をはじめ、キャンプ場のロッジや別荘などでも効果を発揮します。もちろん都会でも役立ちますよ。たとえば、虫嫌いの女性にプレゼントしたら、好印象かもしれません」(同広報担当者)

今年の夏は、虫の寄らない照明持参で、彼女のハートをがっちりゲット!?
(R25編集部)

※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびR25.jpから一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、R25.jpでは図・表・写真付きのコラムを掲載しております

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  • 最終更新:5月26日(火) 12時 0分
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