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核問題:韓国株式市場は不動、個人・外国人が買い(下)

<2>豊富な待機資金

 25日の取引では、811兆ウォン(約62兆円)を超える市中の浮動資金が投資機会をうかがっている点が証明された格好だ。北朝鮮の核実験が伝えられた午前11時半と短距離ミサイルの発射が伝えられた午後2時を前後し、株式市場にむしろ資金が集中した。個人は核実験が伝えられた後の約30分で2000億ウォン(約152億円)を株式市場に投じた。ミサイル発射が伝えられた直後の午後1時55分前後にも、5分間に約200億ウォン(約15億円)の買いが入った。こうした買い注文を追い風にKOSPI指数は1400ポイントに乗せた。22日現在、待機資金の指標となる証券会社の顧客預託金は15兆2483億ウォン(約1兆1600億円)で、年初来で6兆ウォン(約4600億円)も膨らんでいる。同日のKOSPI200先物の売買代金は45兆7809億ウォン(約3兆4500億円)で過去最高を更新した。HMC投資証券のイ・ジョンウ常務は「株式市場では需要が堅調な状況だ」と話した。

<3>外国人「今こそチャンス」

 同日の外国人の動きは、海外投資家が今回の北朝鮮による核実験を思ったより深刻には受け止めていないことを示している。核実験の情報が伝えられた午前11時50分前後に464億ウォン(約35億円)の売り物が出たが、正午から10分間で逆に400億ウォン(約30億円)の買い戻しが入った。北朝鮮がミサイルを発射したと伝えられた午後2時前後も10分間に196億ウォン(約15億円)の買い越しを記録した。外国人の買い越しは2117億ウォン(約161億円)に達した。

 外国人は北朝鮮の核実験という突発材料で株価が急落し、ウォンが1ドル=1269ウォンまで下落すると、韓国株に押し目買いを入れた。また、昨年韓国株を売り浴びせた外国人が今回の機会を韓国市場に復帰するチャンスととらえているとの分析も聞かれる。シュローダー投信運用のチャン・ドゥクス専務は「外国人は昨年、韓国株式市場で34兆ウォン(約2兆5900億円)を売り越したが、年初来の買い越しは6兆ウォン(約4600億円)にとどまっており、さらに買いの姿勢だ。外国人も突発的な悪材料の影響が短期的なものにとどまると考え、むしろ安値を果敢に拾っているようだ」と指摘した。

崔炯碩(チェ・ヒョンソク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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