2010年12月開業予定の東北新幹線八戸―新青森間の土木工事(工事延長81.2キロ)が4月末に完了したことが、25日分かった。現在はレールの敷設や電気工事が急ピッチで進み、今年度中に終了する見通しだ。青森市で同日開かれた県新幹線建設促進期成会で、県が明らかにした。
 土木工事はトンネル部分(50.4キロ)が先行して完了しており、高架橋などの「明かり」部分(30.8キロ)を残すだけとなっていた。県によると、レール敷設工事は4月末現在の進ちょく率が95.4%で、八戸以北のレールが一本につながる「締結式」は早ければ今夏にも行われる。電気工事は82.7%。
 来年2月の完成を目指して青森市石江に建設が進む新青森駅舎は工事の半分を終え、縄文集落のたたずまいをイメージした外壁の一部などが現れた。八戸駅と新青森駅の中間に位置する七戸(仮称)駅舎は、今年9月に完成する予定。