医療介護CBニュース -キャリアブレインが送る最新の医療・介護ニュース-

医師の転職ならCBネット |  医療介護CBニュース

政府(厚労省他)


新型インフル対応、診療報酬で「間に合ってない」

ソーシャルブックマーク: Yahoo!ブックマークにに追加 はてなブックマークに追加 この記事をlivedoorにクリップ! この記事をdel.icio.usに登録する

 政府が5月22日に発表した新型インフルエンザの基本的対処方針により、急速な患者数の増加が見られる地域では、一般の医療機関でも患者の直接受診が可能になった。しかし、新型インフルエンザの感染が疑われる患者を診察する医師の診療報酬について、厚生労働省が対応に苦慮している。

【関連記事】
新型インフルの新たな対処方針を発表―政府
院内感染防止、「季節性の対策に準じるべき」
「タミフル」個人輸入に注意喚起―厚労省
マスクメーカーに24時間体制の増産要請−厚労省
簡易検査「陰性」でも「簡単に否定すべきでない」

 健康局結核感染症課の江浪武志課長補佐は同日の記者会見で、新型インフルエンザに対する法律上の措置が取られた昨年5月の感染症法の改正の時点では、昨年度の診療報酬改定は既に終わっており、「次の診療報酬改定に向けて、新型インフルエンザ対策としてどういったことが必要か、国と相談するということを考えていた時に、今回の新型インフルエンザが発生した。対応が間に合っていない」と述べた。
 江浪課長補佐によると、季節性のインフルエンザを念頭に置くと、今回の新型インフルエンザで要するような遺伝子検査のようなものは、診療上必須ではなく、感染症の発生動向を把握していくため、幾つかの医療機関の協力で、検体を集めて分析を行うというのが、もともとベースにあるという。
 このため現在、新型インフルエンザが疑われる患者を医療機関が診察した場合、通常の季節性インフルと同じ部分(診察料、薬の処方料など)の評価はあるが、「さらに追加で検体を採ったとき、『検体を採る』という部分についての診療報酬上の追加機能評価はない」とした。
 江浪課長補佐は「今この一瞬だけ、少し現場に負担を掛けている」としながらも、「現時点においては具体的に(対応の)検討はできていない。いろんな意見を聞かなくてはいけない。(診療報酬については)簡単に決まるものではない」と述べた。


更新:2009/05/26 16:16   キャリアブレイン

この記事をスクラップブックに貼る


注目の情報

ログイン-会員登録がお済みの方はこちら-

CBニュース会員登録メリット

気になるワードの記事お知らせ機能やスクラップブックなど会員限定サービスが使えます。

一緒に登録!CBネットで希望通りの転職を

プロがあなたの転職をサポートする転職支援サービスや専用ツールで病院からスカウトされる機能を使って転職を成功させませんか?

キャリアブレインの転職支援サービスが選ばれる理由

【第62回】三塚千枝子さん(特別養護老人ホーム「真寿園」看護リーダー) 重度の要介護高齢者が増加し、特別養護老人ホームなどの介護施設でも医療ニーズが高まる中、施設の看護師の役割は重要性を増している。埼玉県川越市のユニット型特別養護老人ホーム「真寿園」の看護リーダーを務める三塚千枝子さんは、総合病院で ...

記事全文を読む

 島根県では現在、県内の医療機関で勤務する即戦力の医師を大々的に募集している。医師確保を担当する健康福祉部医療対策課医師確保対策室が重視しているのは、地域事情などに関してできるだけ詳しく情報提供すること。実際に生活することになる地域についてよく知ってもらった上で、長く勤務してもらうのが狙いだ。同室で ...

記事全文を読む

新機能のお知らせ


会社概要 |  プライバシーポリシー |  著作権について |  メルマガ登録・解除 |  CBニュースについて |  広告掲載ついて |  スタッフ募集