糠は、当時の女性たちのメイクをキレイに落とし、肌をしっとりツルツルにする効果がありました。クレンジングするだけではなく、皮膚のための天然クリームの役割も果たしていたんですね。
また“洗い粉”というのは、小豆(あずき)や滑石(かっせき)が入っているもので、髪を洗うものと身体を洗うもの2種類があったようです。よく汚れや垢を落としたそうですよ。
このように当時の女性たちは、自宅から袋を持参して、風呂屋に行き、糠や洗い粉などを買い求め、使い分けていたんですね。当時も今と変わらず“メイク落とし”、つまりは、“クレンジング”がきちんと行われていたということが分かります。 |