アサヒ飲料「三ツ矢サイダー」も参入 カロリーゼロ炭酸、競争激化
5月26日8時16分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
飲料業界で「カロリー・糖質ゼロ」の炭酸飲料をめぐる市場争奪戦が激化しそうだ。近年の健康志向の高まりで市場が急拡大する中、コーラで先行したサントリーと日本コカ・コーラの2強に加え、アサヒ飲料も「三ツ矢サイダー」での参入を決めたからだ。少子化で、これまで市場を牽引(けんいん)してきたお茶やコーヒー市場が伸び悩みつつある中、数少ない成長市場とされるゼロ系炭酸飲料に飲料メーカーがこぞって参入する可能性もある。
アサヒ飲料は25日、カロリーと糖質をゼロとした「三ツ矢サイダー オールゼロ」を26日から発売すると発表した。2つの甘味料を使うことで、カロリーゼロながら砂糖のような甘さを実現した。価格は500ミリリットル入りペットボトルで147円。同日会見した岡田正昭社長は「近年の健康志向の高まりで炭酸分野でもゼロ系への需要シフトが加速している」と強調。ゼロ系投入で三ツ矢サイダーブランドの販売数量を前年比4.7%増の3500万ケースに引き上げる計画だ。
ゼロ系炭酸飲料をめぐっては、サントリーが06年3月に「ペプシネックス」を投入したのをきっかけに人気に火がつき、日本コカ・コーラが07年6月に「コカ・コーラ ゼロ」を発売したことで市場が急拡大した。サントリーによれば同社の昨年のゼロ系の販売は前年比26%増の1800万ケースに伸長したとしている。
◇
【予報図】
■健康志向で一段の伸び期待
国内清涼飲料総市場は2008年で前年比1.7%減の20億1000万ケースとなる一方、炭酸飲料は5.2%増の2億2930万ケースと2年連続で伸びた。カロリー糖質オフの市場が拡大したためだ。アサヒ飲料では、20〜40歳代が炭酸飲料を購入する際、51%がゼロ系を選択していると分析、ダイエット志向の高まりで一段の伸びが期待されるという。
こうした中、アサヒ飲料は、今年で発売126年を迎える「三ツ矢サイダー」に、ゼロを設定することで、従来の砂糖入りタイプで取り逃していた消費者の取り込みを狙う。岡田正昭社長は「オールゼロの市場も相当ある」とし、半年間で450万ケースを販売する強気の計画を掲げる。
ただ、コーラ大手2社は、ゼロ系で先行した強みをてこに顧客囲い込みを優位に進める。サントリーのゼロ系コーラの販売量は今年1〜4月に前年同期比11%増となったほか、日本コカ・コーラも、2月に「コカ・コーラ ゼロ」を改良発売後、2月単月の販売が前年比2倍に伸長するなど“絶好調”だ。
09年通年でもサントリーは12%増の2030万ケースに引き上げる計画で、日本コカも大幅増を見込む。ただ、両社が圧倒的な強みを持つゼロ系にアサヒが伝統ブランドで殴り込みをかけたことで、競争が激化するのは必至。他の飲料メーカーを巻き込んだ“ゼロ戦争”が一段と過熱する可能性もある。(今井裕治)
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ゼロ系炭酸飲料をめぐっては、サントリーが06年3月に「ペプシネックス」を投入したのをきっかけに人気に火がつき、日本コカ・コーラが07年6月に「コカ・コーラ ゼロ」を発売したことで市場が急拡大した。サントリーによれば同社の昨年のゼロ系の販売は前年比26%増の1800万ケースに伸長したとしている。
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こうした中、アサヒ飲料は、今年で発売126年を迎える「三ツ矢サイダー」に、ゼロを設定することで、従来の砂糖入りタイプで取り逃していた消費者の取り込みを狙う。岡田正昭社長は「オールゼロの市場も相当ある」とし、半年間で450万ケースを販売する強気の計画を掲げる。
ただ、コーラ大手2社は、ゼロ系で先行した強みをてこに顧客囲い込みを優位に進める。サントリーのゼロ系コーラの販売量は今年1〜4月に前年同期比11%増となったほか、日本コカ・コーラも、2月に「コカ・コーラ ゼロ」を改良発売後、2月単月の販売が前年比2倍に伸長するなど“絶好調”だ。
09年通年でもサントリーは12%増の2030万ケースに引き上げる計画で、日本コカも大幅増を見込む。ただ、両社が圧倒的な強みを持つゼロ系にアサヒが伝統ブランドで殴り込みをかけたことで、競争が激化するのは必至。他の飲料メーカーを巻き込んだ“ゼロ戦争”が一段と過熱する可能性もある。(今井裕治)
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最終更新:5月26日13時14分
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