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<郵便法違反>「不正関与ない」聴取の厚労省係長、全否定

5月26日13時18分配信 毎日新聞

 「証明書」は誰が作成したのか−−。郵便法違反事件で、障害者団体に発行された厚生労働省の証明書。公印とそっくりの印が押され正式な書類と同じ形式だった。厚労省にその発行を示す記録は全くない。大阪地検特捜部は証明書の稟議(りんぎ)書を不正に作成した疑いがあるとして、虚偽公文書作成容疑で担当係長(39)の取り調べを始めたが、係長は毎日新聞の取材に不正関与は「ない」と否定した。

 証明書が発行されていたのは障害者団体「白山会」(東京都文京区)の前身団体「凜(りん)の会」。04年5月28日付発行とする証明書で郵便事業会社に提出。同31日、割引制度利用が認められた。

 取り調べられている係長は04、05年度の厚労省社会参加推進室社会参加係長。稟議書を作成し障害者団体を審査する立場だった。不正に稟議書を作成した疑いが持たれているが、証明書不正作成の疑惑も浮上している。【林田七恵、久保聡】

 聴取されている厚労省の担当職員は、毎日新聞の事前の取材に不正への関与を否定した。主なやりとりは次の通り。

 −−凜の会について聞いたことはないか?

 ないです。(代表者や幹部の名前も)知らない。

 −−凜の会の証明書作成に関与したことはない?

 ないです。

 −−当時、証明書の審査を担当する部署だった?

 そうです。でも私がいた間は一度も(審査は)なかった。

 −−証明書の申請があれば、(稟議書などが)回ってくる?

 やったことがないので、ちょっと分からない。多分、係から担当補佐に行って、社会参加推進室長に行って、企画課長に行くと思う。

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最終更新:5月26日13時18分

毎日新聞

 

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