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<郵便法違反>厚労省係長逮捕へ…偽稟議書作成の疑い

5月26日13時11分配信 毎日新聞

 障害者団体向け割引制度が悪用された郵便法違反事件で、大阪地検特捜部は26日、障害者団体の証明書発行を装った偽の稟議(りんぎ)書を作った疑いが強まったとして、虚偽公文書作成容疑で、厚生労働省の係長(39)の取り調べを始めた。障害者団体の元幹部(68)も虚偽公文書行使容疑で取り調べており、容疑が固まれば逮捕する方針。

 問題の団体は、違法ダイレクトメール(DM)発送に名義を貸したとされる障害者団体「白山会」(東京都文京区)の前身団体「凜(りん)の会」。取り調べられているのは厚労省障害保健福祉部企画課の男性係長。捜査関係者によると、係長は04年4月ごろ、凜の会から証明書発行の申請がないのに、手続きが進んでいるように装う稟議書を作成。上司の決裁も偽造し凜の会に渡した疑いがもたれている。

 凜の会元幹部は04年、NPO法人「障害者団体定期刊行物協会」(東京都)にこの稟議書を見せ、制度を悪用するために加盟しようとしたとされる。

 関係者によると、同協会に加盟した団体は刊行物を同協会名義で割引郵送できるという。しかし、同協会側が問題の稟議書を不審に思い、凜の会は加盟を断られたという。凜の会を巡っては、日本郵便に04年5月に提出した厚労省発行とする証明書そのものも偽造された疑いが浮上しており、特捜部が関連を調べる。

 厚労省では複数の都道府県で活動実績がある障害者団体に証明書を発行。企画課社会参加推進室(当時)の社会参加係で審査。稟議書を作成し、企画課長ら5、6人の決裁を得て証明書が発行される。係長は当時、社会参加係長だった。【林田七恵、久保聡】

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最終更新:5月26日13時15分

毎日新聞

 

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