「勤務先のビル爆破」１１０番かけた４７歳逮捕

　勤務先の企業が入ったオフィスビルを爆破すると偽の１１０番通報をしたとして、警視庁深川署は偽計業務妨害の疑いで、東京都東村山市萩山町、会社員、佐藤裕之容疑者（４７）を逮捕した。同署によると、佐藤容疑者は「仕事上のストレスを解消するため１１０番通報した」と容疑を認めている。

　逮捕容疑は、１２日午前７時１０分ごろ、新宿区のＪＲ高田馬場駅前の公衆電話ボックスから、江東区豊洲にあるオフィスビルの名前を挙げ、「９時に爆破する」と偽の内容を１１０番通報。同署員にビルを捜索させるなどして通常の業務を妨害したとしている。

　同署によると、佐藤容疑者は４月下旬にも２回にわたり、同様の内容の１１０番通報をしていた。通報を受けた警視庁通信指令本部は、深川署に連絡するとともに、通報があった公衆電話を特定。今月２５日朝、通勤途中の佐藤容疑者が電話ボックスに入ったところで事情を聴き、犯行を認めたため逮捕した。佐藤容疑者は同ビルに入っているオフィス機器販売会社に勤めており、出勤途中に電話ボックスに立ち寄り１１０番通報していた。