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2009年5月25日(月) 19:20 |
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瀬戸内海に異変、魚がとれない
岡山県笠岡市沖の瀬戸内海に静かな異変が起きています。 年間1200トン余りの水揚げを誇る底引き網漁で魚の水揚げが激減しているといいます。 明確な原因が分からないまま漁業関係者の中には別の漁法に取り組む動きも出始めています。
笠岡市沖の瀬戸内海は今頃の時期には、型のいいクロダイや舌平目などが水揚げされるなど、かつては水産資源の宝庫でした。 ところが、近年次第にその数は減少。 特に今年は底引き網にこれらの魚がほとんどかからなくなったというのです。 長年漁に携わるベテランも首を傾げます。 岡山県水産試験場にも笠岡市沖での底引き網漁不振の情報は入っているものの、具体的な原因はつかめていないといいます。 20年以上漁業を続ける妹尾みち正さんは、今年から刺し網漁に本格的に取り組んでいます。 網目に頭が刺さり絡まったベラやメバルなどを取る刺し網漁。 手間はかかるものの、水揚げ量確保のためには仕方がないといいます。 このまま底引き網漁の不振が続けば刺し網漁などへの切り替えの動きはさらに増える見通しです。 海の中で何が起きているのか漁業関係者の悩みはしばらく続きそうです。 岡山県水産試験場では原因を調べていくとしていますが、なかなか明確な答えに行き着くのは難しいようです。
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