横綱審議委員会に出席した(左から)内館委員、鶴田委員長、石橋委員、沢村委員=両国国技館
日本相撲協会が25日、横綱審議委員会(横審)を両国国技館で開いた。心臓疾患で静養していた内館牧子委員(60)が約半年ぶりに会議に復帰。角界批判を繰り広げた。
優勝した日馬富士の綱とりについて「まったく話題にならなかった」とした上で「2場所よければすぐ横綱、というのなら横審はいらない」と持論を展開。「稀勢の里戦のようなことをやっちゃだめ」と立ち合いの変化から、とったりで勝った一番に苦言を呈した。
場所前のゴルフ騒動には「プロレスだって正規軍とヒール(悪役)でバスを分ける。しゃべりながらグリーンを回るのはとんでもない」とピシャリ。さらに、優勝インタビューでNHKアナウンサーが、観客に手を上げるよう日馬富士に求めたことにも触れ「朝青龍に毒されている。あおるのは困る」と、怒りをメディアにまで飛び火させた。