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【産科医解体新書】(39)新型インフル、すわ感染か? (1/2ページ)
ついに日本国内でも新型インフルエンザの感染が拡大し始めました。僕たちの外来にもたくさんの発熱妊婦さんがやってきます。
感染症の蔓延(まんえん)を防ぐという意味で、妊婦さんも、かかりつけ医ではなく、発熱外来を持つ病院に電話相談した上で行っていただくことになっています。ただし、患者さん自身も判断に迷うことがあるでしょうし、発熱外来の医療者の人手にも限りがありますから、それぞれの症状に合わせて臨機応変に対応する必要があるでしょう。
今のところ、呼吸器系疾患などの既往がなければ新型インフルエンザの重篤化は少ないようですが、未知の感染症に対しては注意を怠ってはいけません。医療者も感染を恐れています。感染すれば隔離され、その他の妊婦さんや具合の悪い方の診療ができなくなるし、何より患者さんに感染させる可能性があるからです。
僕も発熱患者さんの検査中に息苦しくなりました。「まずい! 感染したか? 他の人にも感染させてしまったかもしれない!?」と絶望的な気分になりました。こっそり看護婦さんに打ち明けてみたら、「先生、検査のときに患者さんと一緒になって息を止めていましたよ」と冷たい目でみられました。
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