前哨戦ＫＯ勝ち！？熊がマッチョボディー披露

計量をパスした王者・内藤（右）は挑戦者・熊の筋肉質の体に対抗して腹筋を引き締める

　◆プロボクシングＷＢＣ世界フライ級タイトルマッチ（２６日・ディファ有明）　「小型タイソン」の異名を取る身長１５０．５センチの挑戦者・熊が２５日、ボディービル合戦で内藤を軽く“ＫＯ”した。計量を一発でクリアし、内藤に「こいつ、いい体してんなぁ…」と言わせるマッスルポーズで威嚇。内藤も意地になって腕立てふせで“反撃”したが、熊はさらに上をいく右腕一本で小さな体を難なく上下。王者をあ然とさせた。

　中国人男子初の世界挑戦者で生まれは雲南省文山。炭坑や農園での肉体労働で体を鍛えた。プロデビューは０６年４月。９２年バルセロナ五輪中国選手団の一員だった劉剛マネジャー（３７）に発掘され、ここまでの戦績は１２勝１敗１引き分け（８ＫＯ）。短身から繰り出すアッパーを得意とし世界挑戦のチャンスをつかんだ。ジムは標高１８９２メートルの高地、マラソンの“聖地”昆明。スタミナにも自信あり。「若さでは秀でている。近距離でアッパーを狙っていく。全力を尽くして内藤を倒す」とリング上でのＫＯを宣言した。