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【わっしょい!宮崎】「命の道路」守りたい
このニュースのトピックス:第23回正論大賞
国土交通省の中期計画の素案がまとまった。今後おおよそ10年間での道路予算は約68兆円必要という素案である。これは、今後建設予定の道路に「無駄な道路はない」という意味である。
宮崎県は、高速道路がまだ1本も完成していない。高速道路の供用率は40%。全国平均を大きく下回り、九州では最悪である。東九州自動車道の県内供用率は20%。九州横断自動車道に至っては、まだ整備計画にもなっていない。
地方に高速道路は必要ないという方がおられる。信じられない。高速道路などの高規格道路は、生活・産業・物流・観光などに必要なだけでなく、災害時や救急医療時に極めて重要になってくる。2次3次救急時、高速道路や生活幹線道路が整備されておれば、命が助かったケースがいくつあるだろう? そういった意味で高速道路は正に「命の道路」なのである。
道路特定財源を一般財源化する案には断固反対である。一般財源化されれば、道路がいつ整備されるか分からない。また、来年3月で切れる暫定税率をぜひ延長していただきたい。そもそも道路特定財源の原資である自動車取得税、自動車重量税、揮発油税は、一世帯当たり、都市部より地方の方が余計に払っている。宮崎の場合、都市部より約3倍多く支払っている。その財源で都市部の道路を優先的に造り、地方は造らないというのはいかがなものか? 地域間格差を是正し、地域間競争を公正・公平にするためにも、ぜひ、道路を整備していただきたい。
(宮崎県知事・東国原英夫)
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