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カウス脅迫状事件で大物漫才師を本格聴取

 中田カウス(写真)宅に脅迫状が送られた事件で、大物男性漫才師が本格聴取されることに…
 中田カウス(写真)宅に脅迫状が送られた事件で、大物男性漫才師が本格聴取されることに…

 人気漫才コンビ「中田カウス・ボタン」のカウス(59)=本名・野間勝道さん=の自宅に今年4月、カウスと吉本興業幹部を脅す内容の手紙が届いた事件で、大阪府警南署が60代の大物男性漫才師Aを本格聴取することが24日、分かった。早ければ25日にも南署に任意で呼び、脅迫や威力業務妨害などで容疑が固まれば、逮捕する。芸能界を揺るがした前代未聞の脅迫事件は、芸人仲間による悪質なイタズラだったのか?事実なら、とんでもないオチが付く。

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 吉本ファンならだれもが知っている漫才コンビ。「そんなアホな!」「どうしてそんなことをしたのか?」。悪質なイタズラが大事件へと発展。関係者は大きな衝撃を受けている。

 関係者の話を総合すると、脅迫状の文面の筆跡とAの筆跡は酷似。事件発覚直後に、Aの相方Bがこのことに気付き「お前ちゃうんか!」と大騒ぎ。Aを問い詰めたという。その際、本人は否定したが、後にBがカウスに確認したところ、Aとカウスの間で、脅迫状が届く数日前にささいなトラブルがあったことが判明した。

 ともにベテラン芸人。Aとは長らくの親交があったため、カウスは「まさか…」と思いながらも所属の吉本興業幹部にこの件を相談。吉本側はひそかに民間団体に脅迫状とAの直筆文書を託し、筆跡鑑定を依頼した。その結果は「(筆跡は)ほぼ同一人物」との回答だった。

 デイリースポーツの取材では、大阪府警南署の捜査員は5月以降少なくとも2回、Aと接触。Aは「脅迫状を書いたことはない」と容疑については一切、認めていないという。しかし、南署も独自に脅迫状の筆跡鑑定をし、吉本側と同様の鑑定結果が得られたもようだ。

 南署は23日、Aから事情を聴き、早ければ25日にもあらためてAを同署に任意で呼び、本格的な聴取を始める。一方、吉本も23日に緊急幹部会を開き、Aに対して容疑が晴れるまでの活動停止を命じたという。

 吉本興業をめぐっては、2年前に創業家側と現経営陣の間に、創業家の子息の扱いをめぐって“お家騒動”が発生。今年1月にカウスが劇場の出番を終え、帰宅途中、何者かに襲撃される傷害事件も起きた。その直後には「ヤマモト」と名乗り、大阪・なんばグランド花月に観客の安全を脅かす脅迫電話があった。

 脅迫状は、大阪府内のカウスの自宅に4月3日に届き、文面で差出人を脅迫電話と同じ「山本」と記し、経営陣の名前も挙げて襲撃を予告。笑いの要素などかけらもなく、芸人の“イタズラ”と看過できるような内容ではなかった。

 当初、南署はAの背後関係を探り、今回の事件と傷害事件などとの関連についても調べていたが、無関係と判断。今後脅迫状の事件だけに絞り、立件を進める方針だ。

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