引き締まった体つきから、気合が伝わってくる。早く日本でプレーしたい−。単独取材に応じたブラゼルが、高鳴る胸中を激白にした。
−−阪神に入団ということだが
ブラゼル 「まだ交渉中なので、その件に関しては、何も言えない。ただ日本でプレーをすることは、昨年、日本を離れていたときから、ずっと望んでいたことだ」
−−日本での思い出は
「(今年の)オリオールズのキャンプで上原(前巨人)とチームメートだったんだ(ブラゼルは招待選手)。すると彼から『お前、俺からホームラン打っただろ』といわれてね。彼は状況を詳細に覚えていたんだ」
−−あなたも覚えていた
「もちろん。2球目の(決め球の)フォークを、中堅に本塁打を打ったんだ。だから彼もムキになって、次の打席では、いきなりフォークを投げてきた。でも、それも二塁打したんだ」
−−日本1年目で、いきなり結果を残せた要因は?
「代理人からは『何でも受け入れるように』とアドバイスを受け、日本の生活をそのまま受け入れたんだ」
−−違和感はなかった
「友達から映画『ミスター・ベースボール』を見るように言われて、見たよ。日本の野球を知る上で参考になった。とにかく現状をそのまま受け入れようと思ったんだ」
−−食生活も?
「『ヤキニク』が好きなんだ。鉄板焼きも最高。神戸ビーフの味は、忘れられないな。あとは『吉野家』も。『ギュードン』は本当においしいと思うよ。それに焼き鳥! こっちではそういうものがあるとも思ってもみなかったから」
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