ラゴス(CNN) ナイジェリア南部の油田地帯で石油関連施設への攻撃を繰り返している反政府武装勢力「ナイジャーデルタ解放運動」(MEND)は25日、軍による掃討作戦への報復として、複数の主要な石油パイプラインを破壊したと発表した。
MENDは、米石油大手シェブロンの原油貯蔵施設につながるパイプラインを破壊し、施設を稼動停止に追い込んだと主張。「石油の輸出が完全に停止するまで、軍との戦いを続ける」としている。
MENDは石油収益の地元還元などを求めて武装闘争を展開してきた。昨年9月には、軍が拠点を一方的に攻撃したとして、「宣戦布告」の声明を発表。石油関連施設の破壊や関連企業従業員の拉致などを繰り返し、アフリカ最大の産油国である同国の石油輸出量が約4割減少する事態となった。