最終更新: 2009/05/26 01:37

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北朝鮮が2回目の核実験 マグニチュードが示す軍事的意味を緊急分析しました。

今回の実験で、北朝鮮はどのような核技術を手に入れたのか、マグニチュードが示す軍事的意味を緊急分析しました。

気象庁は「自然地震だと考えまして、マグニチュードで計算しますと、5.3ということでございます」と話した。
マグニチュード5.3、観測されたこのエネルギーから何がわかるのか。
東京工業大学の澤田哲生助教は「これはやはりTNT火薬で換算しますと、1.3ktということになります。いずれにしましても、前回よりも大きなエネルギーが観測されているということになります」と話した。
澤田氏によれば、前回2006年に行ったとされる核実験の規模は、マグニチュード4.9で推定0.3kt、今回は少なくともその4倍以上の爆発規模だという。
さらにロシアのインタファクス通信は、ロシア国防省高官の見方として、最大20ktの爆発威力があったと伝えた。
これは、長崎に落とされた原爆の威力にほぼ等しいとされる。
今回の核実験も、原子炉から取り出したプルトニウムを使ったと推測されている。
2006年の実験では、成功とする北朝鮮の発表を疑問視する意見もあった。
しかし、今回は朝鮮中央放送が「実験の結果、核実験の威力をさらに高め、持続的な核技術発展のための科学技術的な諸問題を円滑に解決した」と、具体的な内容を交え、実験の成功を宣言した。
東京工業大学の澤田哲生助教は「今回、おそらく核爆発に成功したと思われますね。それと同時に、威力が高くなっていると。より確実に核爆発の技術を手に入れる、そういう過程にあると考えられると思います」と話した。
北朝鮮は、最低でも30kgのプルトニウムを抽出したとみられていて、まだ半分以上のプルトニウムが残っているといわれる。
そして、4月に発射された長距離ミサイル「テポドン2号」は、防衛省の調査によれば、3,000km以上の距離を飛んだとされる。
軍事評論家の岡部 いさく氏は、このミサイルと今回の実験で、北朝鮮の核戦略は新たな展開を迎えたとみる。
軍事評論家の岡部 いさく氏は「今回の核実験がはっきり成功したというのであれば、4月に発射されたテポドン2号も、核兵器の運搬手段として、日本や外国、つまりアメリカですよね。に対する具体的な脅威になったとみるべきなんじゃないでしょうか」と語った。
4月に発射されたテポドン2号の1段目、この上の2段目と3段目の合計重量は、最大で18トンあったとの見方もある。
だとすれば、テポドン2号の1段目は、この18トンもの重量を日本海の秋田沖まで運んだことになる。
軍事評論家の岡部 いさく氏は「この最大18トンをどうみるかですよね。最初の原爆、つまり広島や長崎に落ちたものが、これ重量5トン以下だったといわれています。北朝鮮の核爆弾、詳細はわかりませんけれども、テポドン2号の1段目に関していえば、核弾頭はあんまり小型、軽量化しなくてもいいかもしれない。つまり、北朝鮮の核弾頭付き長距離ミサイルの実現性って、高まったんじゃないでしょうか」と語った。
今回の核実験は、東アジアの安全保障に重大な影響を与えるのだろうか。

(05/26 00:24)


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