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木村は毎朝7時に出勤する。定時の2時間半も前に来るのは、メールをうつため。会った人には、すぐにお礼のメールを送り、届いたメールにもなるべくすぐに返事を返す。さらにメールだけでなく手紙やはがきもこまめに出す。地域再生の活動への理解者・協力者を少しでも増やすためだ。 |
地域再生の知恵袋として、全国を飛び回り、街おこしの相談にのっている木村。最も大切にしていることは、地域の人たちを「その気にさせる」ことだ。地域再生の主役はあくまでも地元の人たち。「動き出せば、何かが変わる」と信じて、小さなことでも、何か行動を起こすことが大事なのだ。 木村は、「よそもの」の目で、地元の人たちが気づいていない魅力や可能性を指摘する。地元の人にとっては、身近なだけに、価値を見いだせずにいることが意外に多いのだという。「魅力は、あなたたちの中にある」それが、木村が最も伝えたいメッセージだ。 |
「ばかもの」とは、あふれるほどの情熱と行動力を持ち、一度信じたら、最後までがむしゃらに突き進む人のこと。普通は「どうせ無理だろう」と考えがちな事も、一縷(いちる)の可能性を信じて挑戦する。最初は周囲から冷ややかに見られることもあるという。しかしそのがむしゃらな姿が、次第に人々の心を動かし、協力者を増やし、うねりをつくっていくのだ。 |