村上春樹の本は嫌いじゃないけど好きでもないけど村上春樹の本を読む人は好きだ。
きょう、村上春樹の小説がとても好きだという人と話をした。
少し前に訊かれたことをそっくり訊いてみた。
ノルウェイの森が好きだとその人は答えた。
ノルウェイの森なら、短編の螢が好きだと言ったら、螢は知らないと返事された。
そうだね、とぼんやりうなづいた。
なにを好きでも、なにを知らなくてもよかった。
「みんな自分の持ち場に結局は戻っていく。俺だけは戻る場所がなかったんだ。」
そんな文章だった気がする。
ときどき、ぼんやりとその言葉を考える。
すれ違って傷つけあう。救われたり救ったり。大切だっておもってるひとに理不尽に傷つけられることもある。
いいんだよって言うことは簡単。好きって感情は都合の悪いもの。心地いいだけの関係なんてうそだ。
ところで、ここまでの話は本題へすべて関係ない。
もしくは、ここからの話は本題へすべて関係ない。
そして、どちらかが嘘でどちらかが真実かもしれない。
さて、あいたくなっちゃうのはだめなことだろうか。