首相VS記者団

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北朝鮮核実験「NPTに対する重大な挑戦」 5月25日午後4時45分ごろ~

 ◇北朝鮮核実験

Q:よろしくお願いします。フジテレビです。まずは北朝鮮についてです。北朝鮮が核実験を行ったと発表しました。まず総理の受け止めと日本政府の今後の対応をお願いします。

A:北朝鮮が核実験を実施した、と発表しております。北朝鮮による核実験というものはPRP(秘書官がNPTに訂正)、核不拡散体制に対する重大な挑戦であって、安保理決議に明確に違反をいたしております。断じて容認できるものではない。

 これは国際社会が一致して対応していかねばならないという大事な局面だと思いますんで、既に安保理の緊急招集というものを要請を致しております。多分、日本時間の明日未明に開催されると存じます。

 先ほど李明博(イ・ミョンバク)韓国大統領とも電話の……電話で会談をしていますけれども、今後、日韓もちろん日米韓で緊密に連絡をして、毅然(きぜん)とした態度で対応していかねばならんとこだと思っています。日本としては今、5時30分に安保会議を招集してるとこです。

 ◇制裁措置

Q:そのですね、明日開かれる緊急会合なんですけれども、日本政府としては……。

A:緊急会合っていうのは?

Q:国連安保理の今回のことを受けて明日未明にも行われるという会合なんですけれども、日本としてはその場で追加の制裁を求めていくと、制裁決議を求めていくということでよろしいでしょうか。

A:今回の核実験は安保理決議、この前行われた安保理決議への明確な違反。従って安保理決議を求めていくのは当然です。

Q:日本独自の制裁についてはどうお考えでしょうか。

A:今回の核実験を実施したというのがきちんと確認をしたうえで、我々としてはどのような対応をしていくかを検討します。まずは国連安保理の話からスタートさせていくのが順当なとこだと思っています。

 ◇周辺事態の認定

Q:朝日です。今回の事態を受けて周辺事態を認定する考えはあるかどうか。

A:我々として今の状況は極めて地域の緊張感を高める事態だと思っていますけど、直ちにこれが周辺事態法に適用すべきものかについては、そうは考えていません。

 ◇核実験を止められない理由

Q:総理、朝日ですが、これで2度目の核実験になるわけですけれども、北朝鮮の核実験を国際社会がこうやって止められないのはどうしてだと思いますか? 一方であの……。

A:どうしてだと思いますか? 私に答えられる限界を超えています。

2009年5月25日

「首相VS記者団」とは
  首相に対するいわゆる「ぶら下がり」取材のやりとりをそのまま活字にして掲載しているものです。
 「ぶら下がり」とは、永田町に多く見られる取材方法の一形態で、記者団が取材対象者を囲み、立ち話形式でいろいろ質疑する、一種のミニインタビューのことです。少ない質問で短時間ながらもその時点で必要不可欠なことを聞き出す場として、通常の記者会見やインタビューとは差別化して使っています。取材対象が首相の場合は、ほとんどが首相官邸内で行われます。 続きを読む
 

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