スマートメディアスロットの読み取りエラー修正

スマートメディアの読み取り不良は、殆どの場合スロットの接点が汚れているだけです。
チョー簡単に直りますので、諦めずに「お掃除」しましょう。
分解する訳ではないので、メーカー保証も切れません。

Fuji Fine Pix シリーズ等で、メディアの取り出しの際に一旦押し込むとバネで飛び出る(ポップアップする)タイプのカメラもクリーニングできます。
そうでないタイプ(手で引き出すタイプ)のスロットは表の青い部分のみ実行します。

クリーナの製作

準備するもの; 
  1. 厚さ0.5〜0.8mmのプラスチックシート(牛乳パックで代用可! 良く洗ってね。)
  2. 8000番程度のラッピングフィルム又は 4000番のエメリー紙(どうしても入手できない時は2000番の耐水ペーパー)
  3. 両面テープ
プラスチックシートを幅37mmに、長さは5.5〜6cmに切ります。
メディアと同じ位置に切り欠きを付けます。

この時、幅を1mm位狭く切った方が楽です。

ラッピングフィルム(以下「研磨紙」)を幅36mm、長さ20mmに切ります。
(挟みを使うと切れ味が落ちますので、カッターか悪い挟みを使います)

両面テープで研磨紙を貼り付けます。

(画像はラッピングフィルムでなく、耐水ペーパーを使っています。
ラッピングフィルムは色付きの薄いプラスチックシートの様なフィルムで、艶の無い面が研磨面です。)

ラッピングフィルム(右)を貼り付けた厚紙。
左はエメリー紙

これでスロットクリーナの出来上がりです。

クリーニングの仕方

スロットクリーナを通常のメディアと同じ様にスロットにセットします。

(ラッピングフィルムを貼った方をメディアの端子面と同じ向きに挿入します。)

スロットクリーナを数回(2〜5回)出し入れします。

この時、あまり強く押し込まないように注意してください。

あとは、スマートメディアをセットして、読み取り出来る様になったか確かめて終了です。

FinePixシリーズ等、メディアを取り出すときにポップアップさせるタイプのスロットの場合は、一度セットしたクリーナを「取り出す操作」をせずにクリーナを引っ張って出し入れします。
取り出す操作をする事により、研磨したい端子が格納されてしまい磨く事ができなくなる為です。

※ スロットのクリーニングしてもエラーが改善しない場合は、メディアの端子(金色部分)が汚れている場合と、カメラの故障が原因の場合があります。

メディアの端子が汚れている場合の清掃は、ガーゼか布を僅かに湿らせて丁寧に拭き上げて下さい。
それでも改善しない場合は、8000番のラッピングフィルムかピカールで磨いてください。
(その後、ガーゼで拭いてください)

ご注意ください

クリーナは、僅かではありますが端子の表面を削ってしまいます。
不必要にクリーニングを繰り返す(数十回〜数百回)と、いずれは端子にかけられたメッキが剥がれますので、エラーが起ってからか、若しくはエラーが起きるまでの日数を予測してご使用になられた方が良いでしょう。

また、クリーナ自体が激しく汚れていたり埃が付いていると逆効果となりますので交換して下さい。

お勧め出来ませんが...

手元にラッピングフィルムが無く金属磨き(ピカール)がある場合は、スマートメディアの幅に切った厚紙の画像の様にピカールを指で薄く塗り乾かします。
乾いた後で、塗ったところを指で軽くこすり余分な粉を落します。

その後、上の説明同様にスロットに差し込み数回出し入れします。

汚れがついた厚紙

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