ゲームボーイの液晶修理
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イメージとしては、粘土の中に適量(容積比で50%位)のパチンコ玉を混ぜたものをイメージしてください。 図の様な回路を組んだ二枚の鉄板を粘土の塊に触れさせても、粘土にパチンコ球が覆われていて電気が流れる事はありません。 |
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しかし、粘土を挟んだ二枚の鉄板を力一杯押し付けると、鉄板の間に一個のパチンコ球がくっつき電気が流れ始めます。 | |
しかも、鉄板を上下二枚ずつにして挟んでも上下二枚の鉄板は接続されても左右二枚の鉄板は圧縮していないので電気は流れません。 |
だから、ビーズの大きさをしっかり検討すれば、非常に細いパターンのフラットケーブルでもピン間の絶縁を保ったまま、ガラス基板の対応するパターンにのみ電気的接続が出来るのです。
そして、この異方性導電接着剤のベースに使われる樹脂(接着剤)には、熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の両方があり、ゲームボーイには熱可塑性樹脂が使用されています。
熱可塑性樹脂とは、PPやPE、アクリル等ごく一般的にプラスチックと云われる樹脂で、熱を加えると柔らかくなります。
そうですね...ホットボンドと似た接着剤と思ってください。
(でも、異方性導電接着剤をホットボンドから作ることは出来ないと思います)
ついでに説明すると、ゼブラゴムとは導電ゴムと普通のゴムをシマウマ(ゼブラ)の縞の様に重ねて作られたゴムです。
詳しくは「ゼブラゴム」で検索してみてください。
こちらは、アルコールかごく薄めた中性洗剤で拭いてあげると復活する事があります。
初め、ホットプレスと、異方性導電接着剤が無いと修理できないと思っていましたが、熱可塑性タイプで有れば、ホットプレスを当てるだけで復活する事に気付きました。
問題はホットプレスですが、どうせダメ元なので、銅板と半田ごてで何とかなると思い試してみました。
ライン抜けのLCD | |
ゴミ箱に捨てた銅片をあさり丁度良い大きさの物を探し適当な形に曲げました。
出鱈目な形に見えますが、放熱と加熱、プレス面積、プレス圧を考えています。 |
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画像には写っていませんが、銅板を押し当てている所の下にはゴムシートを台として入れています。 抜けているラインを接続する部分あたりに銅片を当てて、ピンセットでガラスが割れない程度の力で押し付けます。 両手が塞がるので画像無しですが、このピンセットの間に半田ごてを10秒位押し当てて熱を加え、その後冷めるまで力を加え続けます。 |
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仮組みして、ライン抜けが直っているかを確かめます。 まだ抜けている場所が有れば同じ事を繰り返します。 |
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綺麗にライン抜けが直りました。 |
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