改造ファミコンギャラリー

2003/9/28修正

たろう君が作った改造ファミコンの記録です。
完成した FC は、画質や出力波形のチェック、ゲームプレー、記念撮影?をした後、次の実験の費用を稼ぐ為と、これ以上モノを増やせないのでオークションで売ってしまいました。
お陰様で、「いいのかな?」と思う位の価格で入札してくださる方が多く、次の実験にも力が入り「喜んでもらう」楽しみも増えました。
もっとも、ここまで手を加えてしまうと、プロの方では人件費が赤字になってしまいますが...。

初めての改造

ガラクタ置き場の奥深くから発掘されたFC(ファミコン)です。
ファミコンの再生修理とビデオ出力で紹介した機体です。

トランジスタ1石アンプを使用し、かつレベル調整されていなかったので、画質はイマイチでした。
アンプ回路は、RGBモニタの入力バッファアンプから回路を起こして使用しました。

画像と音声の出力端子は、この時から一貫してこの位置に搭載しています。
本体からケーブルを直出しするとコネクタ代分安く作れますが、ケーブルの根元が切れ易くなるので耐久性を考えこの様にしました。
内部が非常に狭く作業性は悪いのですが、原型のデザインを崩さず、使用する時には最適の場所と思います。

二台目

ビデオアンプ専用ICを利用した最初の機体です。

画質は「これが同じFCか?」と思うくらい改善されました。

日焼けで酷く黄ばんだ筐体を自動車用塗料で「ホワイトパールマイカ」に塗装しました。(ベースはクリスタルホワイト)

アンプ回路には通常のコンデンサとカーボン抵抗を使用しました。

LEDインジケータランプの場所は初代と同じですが、メインスイッチ、リセットスイッチ、取り出しレバーを「パッションローズマイカ」に塗装しています。

ここまで寄るとパールマイカのラメが見えてきます。

コントローラは「パッションローズマイカ」と「クリスタルホワイト」で塗装し、銘板部分は白塗装後インスタントレタリングと透明フィルムに熱転写プリントした物を接着して銘入れしました。(保護の為、クリアで仕上げています)

また、ノーマルコントローラは、まだ家庭のテレビが一家に一台で大きくても19インチとか21インチのサイズが普通だった時代の物なのでケーブルが70cmと短い。

29インチのテレビでカウチに寝そべってプレイしても充分届くであろう150cmの長さのケーブルに交換しました。
ケーブルは、シールド入りの高級品を奮発。

三台目

三台目は画像が有りません。

ビデオアンプのコンデンサの一部に面実装タンタルコンデンサを使用しました。
実装体積が非常に小さく、片面基板でもリード型部品と組み合わせて、両面実装できるので超小型に製作できます。
しかし、画質は私には違いが判らなかったです。
小型に作る必要が無ければ、高価なタンタルコンデンサを使用する意味は無いかも知れません。

タンタルコンデンサに加えて、全ての部品を面実装タイプにすれば、1cc 以下の体積で作れると思います。

四台目

四台目は、日ヤケの少ない程度の良い筐体だったので、色に関してはノーマルのままでした。

ビデオアンプは、普通タイプのコンデンサと金属皮膜抵抗を使用しました。

ビデオアンプの入力レベルを、出力が 1Vp-p となる様に調整しました。
その為、前回よりもほんの少し明る過ぎの画面と成りました。
やはり、ほんの少しレベルが低い位が丁度良いとおもいます。

今回は、インジケータLEDをスイッチの中に埋め込み、外から直接LEDが見えない様にしました。
ONになると、スイッチ自体がボ〜と光ります。
成るべくノーマルデザインを崩さない様に作ろうと工夫したつもりだったのですが、あまりカッコ良くありませんでした。
一度、長いコントローラケーブルの機体を作ったら、あまりの使い勝手の向上に、このグレードアップは外せなくなりました。
しかし、ケーブルが高い...。

五台目

ヒビが入ったりして激しく痛んだ筐体だったので、ヒビを修正後「マリアナブルーメタル」「カイザーシルバー」に塗装しました。
マリアナブルーはバイク用に買って置いた物でしたが...。

本体銘板と、下半分の赤が目立ち過ぎてバランスが悪い?

コンデンサにマルコン電子製高さ5mmタイプ(ニチコンSRMシリーズ)を使用

今回のインジケータは、白色樹脂のシートを透過して緑色のLEDが光ります。
格好はイイけど角穴を開けたので加工が大変でした。

初めはスイッチ類は「パッションローズマイカ」に塗装したのですが、ドギツイ配色だったので止めました。

銀色ステッカーに熱転写プリントして、出力端子に銘入れしました。

ところで、マリアナブルーは夜見ると、ミッドナイトブルーに見えます。
(えっ?あたりまえ?)

コントローラは、銘板をカイザーシルバーに塗装した為、文字色を白のインスタントレタリングにしました。
当然、その後クリアで仕上げています。

とても渋い配色で気に入りました。

六台目

日焼けした本体を「クリスタルホワイト」で塗装しました。

ビデオアンプはコンデンサを普通品、金属皮膜抵抗を使用した物ですが、プリント基板のレイアウトを変更しました。

プリントパターン変更は寸法修正の為でしたが、怪我の功名で画質も向上しました。

スイッチ類は「パッションローズマイカ」で塗装。

インジケータLEDは原点回帰しました。

今回は、以前間違って購入した金メッキAVケーブルを組合わせる為、音声出力をピンジャックにしました。

また、出力端子の銘入れに透明粘着シートに熱転写プリントしクリア塗装したシールを貼りました。

コントローラ II には「根性焼(*)」の跡がありました。
少し削って、ホルツのカラーパテで修正しましたが、余り綺麗に出来ませんでした。

配色は「パッションローズマイカ」と「カイザーシルバー」。

(*) 根性焼
 かつて繁栄したカミナリ族などに伝わる儀式。
 自分の手の甲などにタバコの火を押し付け「根性」がある事を誇示した。

この配色も高級感が有り、とても気に入りました。
(たろう君の高級はこの程度か?)

七台目

本体とコントローラの銘板を「ホワイトパールマイカ」、コントローラと本体のスイッチ類を「パッションローズマイカ」で塗装しました。

この画像では、コントローラ-I のケーブルのみ交換してありますが、オークションに出品したところ、落札者の方のご希望で、コントローラ-II のケーブルも交換しました。

今回は丸穴を開けて、樹脂シートを透過して LED が光るようにしました。
五台目では角穴を開けたので加工が大変でしたが、丸穴はだいぶ楽でした。
この配色は、ノーマルの雰囲気に近いのですが、やはりたろう君は、六台目の配色が好きです。

銘板の字入れは、今回もインスタントレタリングです。

今回は、II コンのケーブルも交換したのですが、折角シールドケーブルを使ったのですから、もう少し手を入れてコントローラ内の VCC にノイズ防止のケミコンを入れてみました。

因みに、この長さ(1.8m)でシールドケーブルを使わないと、激しいノイズが出ます。
(実験済み)

* ファミコンのコントローラケーブルは、芯線の色が一般的な色分けと異なるだけで無く、I と II でも異なるので、改造には注意が必要です。

八台目

比較的に綺麗な筐体だったので塗装はしませんでした。
「見た目はノーマル」が好きなので、なるべく原型を保存しました。

でもスイッチやレバーは余り綺麗ではなかったので、「パッションローズマイカ」で塗装しましたが、言われなければ判らないと思います。

今回はインジケータLED の色を赤にしました。
特に意味は無く、緑色を切らせた為です。
今回、付属させる接続ケーブルにステレオAV タイプが無かった為、モノラルAV ケーブルになりました。
今までの機体には、モノラルAV ←→ ステレオAV を付けていたのですが、モノラルケーブルだと、出力側機器(テレビ)によってはモノラル音声入力に対応していない為にスピーカーが片方しか鳴らない事があります。

また、音声出力は、簡易のローパスフィルタ(ハイカット)を入れて高音成分を約 50% 削減させました。
これは、RF 出力では高音が完全にカットされ、こもった音がするのに対して、直出しだと高音が強すぎて耳障りだったので調整しました。

ファミコンのコントローラは、銘板(パネル)がアルミ製の為、使い込むと手の汗に含まれる塩分で腐食するのですが、この機体はあまり腐食していませんでした。

 

その他のパーツ

初代のFCと一緒に有った RFスイッチです。

入力端子(アンテナ側端子)に F型コネクタを埋め込みました。

改造 FC の AV 出力ケーブルです。

A、V 別体であれば、「ステレオピン←→モノラルミニ」のケーブルがありますが、三本組みでは市販品が見つからなかったので、「ピン←→ピン」を加工して作りました。

この組合せは、音声と映像の挿し間違いを防止する為と、邪道ですが、ヘッドホンを直接接続できるメリットがあります。

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