しかし、もともと7日間の休校だったのだから、7日後に「期限切れ」になっただけのことだ。予定通りなのを、ゴマ化している。嘘 !
──
今回、大阪府は休校を「解除」するという方針を出した。
→ Google 検索「大阪府 休校 解除」
しかし、大阪府はもともと「7日間の休校」を決めていた。
→ Google 検索「大阪府 7日間 休校」
具体的に記事を引用しよう。
大阪府の橋下徹知事は18日未明の会見で、府民に対し急速な感染拡大への注意を呼びかける「流行警戒宣言」を発令。同日朝から、政令市である大阪、堺両市を除く府内すべての中学校と高校に対し24日まで7日間の休校措置をとるよう要請する文書を送った。──
( → 産経関西 )
大阪府の橋下知事が18日未明、会見を行った。橋下知事は
「患者や濃厚接触者が活動した地域等に大阪府全域が指定されます。これに基づいてですね、厚労省から要請が、大阪府に行われる予定です。中学・高校に関しましては、当該地域に患者が発生しているかどうかにかかわらず、中学・高校につきましては、すべて休校と。期間は7日ですね。7日間休校ということにします」
「まず7日間、しっかり様子を見て感染を食い止めると。府民一丸となってこれをやろうと。これは仕方がないことだと思ってますので、府民の皆さんにもご協力をお願いするしかないですね」
と述べた。
( → FNNニュース )
つまり、「期限切れにともない、自動的に休校が終わった」だけだ。なのにそれを、「解除」と偽っているわけだ。
その意味は? 何もしていないこと(無為無策)を、「素晴らしいことをしました」とアピールすることだ。
もう少し正確に言えば、「7日間の休校を決めた直後、政府は休校の必要がないと新たな方針を示したのに、大阪府は方針を改めないまま、延々と休校を続けた。方針を変更しないで、ずっとサボり続けた」という真実を隠蔽しているのだ。
これを比喩的に言えば、次のことに相当する。
「百万円、貸してください。7日間たったら、返済します」こんなふうに語るやつは、ただの詐欺師だ。そして、それと同じことを、大阪府はやっている。(神戸市などの自治体もそうだが。)
と約束して、7日間たったら、ちゃんと約束通りに返済した。そのこと自体は、ただの当り前のことにすぎない。しかし、これをゴマ化して宣伝する。
「私は百万円をプレゼントしたんです。私は素晴らしい善行をしたんです」
そして、マスコミは、詐欺師の言い分をそっくりそのまま報道する。「何もしていない」という行政のサボタージュを、「すばらしいことをしています」と報道する。
詐欺師である自治体と、提灯持ちをするマスコミ。……かくて、インチキ情報ばかりが流布する。
これじゃ、パニックが起こるのも、当然か。
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《 注釈 》
なお、どうしてこれが問題かというと、橋下府知事はちゃんと対処をできたはずだからだ。
・ 18日に、休校措置を決めた。
・ 18日の午後に、政府に「緩和」を訴えた。
・ 18日の午後に、政府は「緩和」を決めた。
つまり、18日に休校措置を決めたあと、その日のうちに前言をひるがえして、休校を「解除」すればよかった。19日の休校はやむを得ないとしても、20日からは休校解除(開校)にしてよかったはずだ。政府もそれを認めているのだから。
なのに、橋下府知事は、延々と(予定通り)24日までの休校を継続した。つまり、「解除」しなかった。これでは、政府に要望をしても、何の意味もなかったことになる。
知事 「緩和してください」
首相 「わかった。緩和します」
知事 「休校しなくてもいいんだ! でも、やっぱ、休校を続けます」
何じゃ、これは? 橋下の漫才か? おちゃらけか?
[ 余談 ]
オマケで、皮肉を言っておこう。(非難や悪罵ではないので、念のため。)
そもそも橋下弁護士というのは、もともと詐欺っぽく言葉でゴマ化すのが上手だった。三百代言という言葉がうまく当てはまる例。テレビの番組でも、冗談交じりに、ふざけておちゃらけるのが上手だった。
とすれば今度も、おちゃらけているのだろう。
「何もしないことを、素晴らしいことをしていますと、まんまと言いくるめる」
なんて、いかにも橋下弁護士らしい口車だ。「馬鹿をだますのはチョロイものだ」と思っているのだろう。
彼のことだから、法廷の弁護でも、あることないこと、勝手にこねあげていたのだろう。実際にあった犯罪はなかったかのように見せかけ、実際にはなかった善行をあったかのように見せかける。……そういうゴマ化しは、お手の物だったのだろう。実に優秀な弁護士。
その手腕を、今回も発揮したわけだ。かくて、マスコミをこぞって、だましてしまうわけだ。ただの無為無策を、最高の行政だと思い込ませて。
さすがですね。言葉の詐欺師。拍手喝采。
( ※ 本項は、橋下知事を非難しているのではないので、念のため。どこに問題があるかを、ちゃんと理解してほしい。さもないと、いつまでたっても、問題を解決できないだろう。)
【 追記 】
上記では記していないが、「問題」がどこにあるかを、ちゃんと理解してほしい。「問題」は「橋下知事」ではないですよ。
本項を読んで、「これは橋下知事への悪口だ」と思い込む人は、コメント欄の解説を参照。勘違いへの説明を記してあります。
──
本項の趣旨は、橋下知事への悪口ではない。では、何か? 本項の意図を、要約して示そう。
大阪府は、次のいずれかにするべきだった。(一斉休校について)
・ 解除して、「解除しました」と言う。
・ 解除しないで、「解除しませんでした」と言う。
そのいずれでもいい。それなら正直だ。しかし現実には、次のようにした。
・ 解除しないのに、「解除しました」と言う。
これは、嘘だ。だから、こういう嘘を、人々は信じてはいけない。
一方、人々でなく、知事はどうするべきだったか? こうだ。
「嘘をついてはいけない」
これが最低限のことだ。これだけはクリアしてほしい。その上で、次の課題がある(あった)。
「過ちて改むるに 憚ることなかれ」
( その理由は、下記の 関連項目 を参照。)
【 関連項目 】
一斉休校が間違っている、という件については、1週間前に詳しく説明した。
→ 病気よりもパニックの拡大
本項は、その続編である。
次項にも、話の続きがある。
18日の午後に、政府は「緩和」を決めた。
この詳細を覚えていませんので、私の勘違いなんでしょうが、府民として橋本知事のリーダーシップや物を申す態度には、これまでの認識(好きじゃなかった)を改め、尊敬の念を抱いています。
有言実行の対応について、行政の長としてあるべき姿ではないかと思います。
20日からは休校解除(開校)にしてよかったはずでも、不安に駆られている一般府民の心情を考えると無理な要求です。
さっさと感染しろという正論が一般庶民に通じないことと似ているのではないでしょうか。
国の方は分かりませんが、地方の行政は相当振り回されながら精一杯の努力をしていると感じますし、それを詐欺師呼ばわりするのは酷だと思います。努力なんてのは自己満足に過ぎず、周囲は結果しか求めないので無意味かもしれませんが、寝る間を惜しみ身を粉にして頑張っている方々が多数いらっしゃいますし、その努力やプロセスは評価に値すると思います。
そういう意味でも余談に記載された皮肉は事実に基づいた発言ではなく、勝手な推測の羅列になっており、これまでの正しい発言に対する信用性まで失いかねないのではないかと心配しています。
18日の項目に書いてあります。 【 追記1 】で。
http://openblog.meblog.biz/article/1548221.html
正式決定は三日ぐらい後ですが、方針決定はこの時点です。
> 20日からは休校解除(開校)にしてよかったはずでも、不安に駆られている一般府民の心情を考えると無理な要求です。
政府が方針転換を示したのだから、休校解除は可能です。
「一般府民の心情を考えると」ということですが、一般府民のパニック的な心情を変えることが最終目的です。
「パニックを止める」ということが最終目的なのに、「パニック状態にあるからパニックを止めない」というのでは本末転倒でしょう。
比喩的に言うと、「病気を治す」のが目的であるときに、「病気であるから病気を治さない」と言っているようなものです。
現状が間違っているときには、現状を変えることが目的となります。現状に即した方針を取ればいいのではありません。ま、洗足学園の校長ならば非力なので仕方ないかもしれませんが、大阪府や政府は世論を動かせるのです。
私が橋下知事に失望したところがあるとすれば、今回に限り、橋下知事はいつもの橋下知事らしくない、ということです。「長いものに巻かれろ」という彼の態度は、いつもの彼とは正反対です。
そこで、かわりに、私がいつもの橋下知事みたいに、過激なことを言っているわけです。私の口調が橋下知事の口調にそっくりなことに気づきませんか? (私と彼は結構よく似ている。)
──
橋下知事の件は、皮肉が通じなかったかな。 (^^);
> 本項は、橋下知事を非難しているのではないので、念のため。
> どこに問題があるかを、ちゃんと理解してほしい。
と、ちゃんと書いてあるでしょ?
私の話を昔から読んでいればわかるはずですが、私の橋下知事に対する態度は、一貫しています。
・ 当選前に …… 支持。(まだ政策未定だが、それでも支持。)
・ 当選後は …… やはり支持。(財政改革で。破壊力で。)
「詐欺師」というのも、ここでは、非難ではないでしょ?
私が問題視しているのは、終止、世間のパニック心理や妄想です。橋下知事に対する見解は、
> 本項は、橋下知事を非難しているのではないので、念のため。
という言葉に尽きています。
とはいえ、ちゃんと書いてあっても、皮肉が通じないかな。 (^^);
世間の人々は、自分たちが悪口を言われているのに、知事が悪口を言われていると思い込むのかな? (^^);
タイムスタンプは 下記 ↓
改めて解説頂き、多少なりとも理解度を増した気がします。ありがとうございました。
さて、私自身濃厚接触者として7日間の謹慎を追えた本日、仕事関係者との会食に大阪梅田界隈に出てまいりました。道中、マスクの着用率を見ると、随分減ってきたように感じます。これも休校解除の効果なのか、あるいは各ご家庭のマスク在庫が底をついたのか分かりません。また、レストランへ入店する際、息子が感染しましたが、食事してもよいでしょうかと聞いてみたい衝動に駆られましたが、同行者にもお店にも迷惑かける恐れがあるので我慢しました。が、帰り道でタクシーに乗車の際は、我慢できずに家族が感染したけど乗っても良いかと聞いてしまいました。マスクをしていない運転手さんは「どうぞ」と言ってくれたので一安心。本心は分かりませんが、車中では「騒ぎすぎで客が激減」と嘆いていらっしゃったので、関西庶民として同じ被害者の立場にあることを理解していただいたのではないかと思います。
食事中に同僚から聞くと、職場では私の容態を心配していたようです。(アホらしいと思いながらも感謝しなければ...)また、明日の出社に対しては犯罪者が出てくるような扱いを受けるのではと冗談交じりで脅されているので、山積した仕事のことを思うと憂鬱ですが、逆手にとって周囲の反応をじっくり楽しんでみようと思っています。
大阪に関する限り、安心できませんよ。パニックはまだ続いていますから。
冬になれば、また大阪で一斉休校が起こるかもしれないし、会社が一斉封鎖されるかもしれません。たとえ感染者がいなくても、地域一帯で会社が封鎖される危険性があります。少なくとも、大阪では。
東京はパニクっていないようですね。
正論を言ったら言ったで、ボロクソに言われますから。
とりあえずマスゴミが煽っているのは視聴率が欲しいからであって、それに冷や水を浴びせるような言動は、それはそれで視聴率獲得に利用されます。
大阪の例をみて東京の人は「罹ったかも」と思っても診察に行ってないだけだと思いますが。
「どっかで、うつされた被害者」なのに加害者扱いされるんじゃ、たまったものじゃありません。
とにかく、騒ぎすぎ
草なぎで馬鹿に騒いじゃった某大臣さんが汚名挽回を掛けて騒いでみた、そんな風に見えてなりません。