放送予定
   
   
   
5月25日(月)放送予定
密着 中国大就職難

急速な経済成長を遂げてきた中国に、今、深刻な問題が浮上している。大学を卒業する学生が直面する、"超氷河期"ともいえる就職難である。中国政府の発表によると、去年大学を卒業した500万人のうち、就職できなかったのは144万人。全体の3割に上る。中国ではこの10年、大学進学希望者の急増を受けて「ビジネスになる」と判断した学校側が大学の数を大幅に増やしてきたが、その結果かつて"エリート"だった大卒が巷に溢れることになった。特に今年は、折からの金融危機の影響も受け、就職戦線はより一層厳しさを増しており、農村の貧困から脱しようと、子供を都会の大学で学ばせるために多額の借金を重ねてきた親たちにも衝撃が広がっている。中国経済を牽引し、地方からも多くの学生が押し寄せる商都・上海で、昨年冬からスタートした学生たち就職活動に密着。毎年100万人規模の余剰労働力を生み出し、社会不安の要因にもなりかねない大就職難時代を伝える。
(NO.2738)

スタジオゲスト 楊 逸(ヤン・イー)さん
    (作家)
スタジオゲスト 田中 信彦さん
    (人事コンサルタント)
 
   
   
5月26日(火)放送予定
どうなるGM
〜オバマの“再建”戦略〜

アメリカの自動車メーカー、ゼネラルモーターズが経営破たんの危機に立たされている。アメリカ政府は、5月いっぱいを再建計画提出の期限と決めており、GMは債権者や労働組合との交渉を続けているが難航している。仮に破綻すれば、部品メーカーが連鎖倒産し、アメリカの雇用に大きな影響が出ることが懸念されている。100年に一度の経済危機に直面するオバマ政権にとって、アメリカ経済をこれ以上悪化させないためにもGM問題をどう解決していくかは、大きな課題だ。GMの危機がアメリカ経済にどんな影響をもたらしているのか、その中でオバマの戦略は効果をあげていくのか考える。
(NO.2739)

スタジオゲスト 吉崎 達彦さん
    (双日総合研究所主任エコノミスト)