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盧武鉉前韓国大統領の死去に思うこと

2009/05/24 08:15

 

 

 韓国の盧武鉉前大統領が自殺しました。「前」とはいえ、一国の元首の自殺というのは、やはり大きな驚きを誘いますが、大統領就任後に見栄えを気にして目を二重に整形した人だから、現在の屈辱は耐え難かったのだろうなあと、どこか納得している自分もいます。日本にとっては(たぶん韓国国民にとっても)いろいろと迷惑な人でもありましたが、ともあれ、ご冥福を祈りたいと思います。

 

 盧氏については、その奇矯な言動と世界の反応について2008年4月11日のエントリ「盧武鉉前韓国大統領の『功績』とエピソード」(http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/539919/)でもちょっと書いているので、関心のある方は読んでみてください。

 

 それとは別に、私の記憶があいまいでいつのことだったか分からなくなっていることが一つあります。私は小泉元首相に同行して04年7月に済州島に、05年11月に釜山にそれぞれ行き、日韓首脳会談を取材しました。確か済州島のときだったと思うのですが、小泉氏と盧氏の共同記者会見の最中に、盧氏が「これから夕食会だが、メニューは簡単なものにした」と言い放ったのです。

 

 おそらく国内メディア向けに日本を厚遇しない、靖国問題などで言うことを聞かない小泉氏はなおさらだ、という姿勢を示したかったのでしょうが、横に立って共同記者会見している相手を平然と侮辱したのでした。何と幼い、感情的な大統領だろうかと呆れたのですが、あとで飯島勲秘書官に聞いたところでは、この盧氏の態度には小泉氏も激怒していたそうです。

 

 ところが今回、この話はいつのことだったろうかとちょっとネットで検索してみると別の日韓首脳会談でも盧氏が「食事は軽めにしておいた」と発言したという記事がヒットしました。そのときは私は小泉氏に同行していませんので、そうすると盧氏は複数回にわたって同じ侮辱を行っていたことになります。死者にあれこれ言うべきではないのかもしれませんが、やはり一国の大統領の器ではなかったのだろうと思う次第です。

 

 今回、韓国の警察は盧氏の遺書を公開しました。それを読んでも、自身の苦痛や現状を嘆く部分が目につき、反省もない上、前国家元首としての国民へのメッセージもありません。つまるところ、そういう人だったのかなと冷たい感想を持ちました。

 

 韓国では、歴代大統領が暗殺されたり、退任後に逮捕されたりでろくな目に遭っていませんが、盧氏の遺書を読みながら、ふと全斗煥元大統領のエピソードを思い出しました。

 

 私は以前、瀬島龍三・元伊藤忠商事会長(故人)の回想録「幾山河」の編集に携わったのですが、その際、瀬島氏から話を聞きもし、本にも収録されている全氏とのやりとりについてです。瀬島氏は退任時期が近づいた全氏から「退任後の自分のあり方」について尋ねられ、こう答えています。

 

 「(前略)四番目は、退任後のあり方だが、これを一歩誤ると、以上の第一、第二、第三が立派でも全体としては有終の美でなくなってしまう。退任後は次の最高責任者を陰に陽に助けていくことが大切でしょう。そして。それが最高責任者だった者の国家に対する責務だと思います」

 

 ご多分にもれず、全氏も退任後、財閥企業などからの巨額資金提供などの疑惑が発覚し、ソウルの自宅を去って夫婦で寺へこもることになりました。その際の、全氏が国民に対して出した声明は以下の通りです。

 

 「大統領在任中の国政のすべての過誤は、それが誰の考えであれ、どの機関の行ったことであれ、すべて最終決定権者であり、監督権者であった私に責任があると考える。したがって、すべての過誤に対する国民の皆さんの審判は私が受けるべきものだ。在任中、私は自分なりに最善を尽くしたが、この七年半が国民から権威主義と不正の時代として追及されており、その全責任は私がとらなければならない」

 

 げに、為政者というものは大変だと率直に思います。国会議員はみな、あわよくば自分も、と思っているといいますし、ライバルの中川秀直氏を窓際に追いやって派閥会長の座についた町村信孝前官房長官などは、その意欲がギラギラしてきた印象がありますが、なんでそんなに重荷を背負いたいのかと不思議でなりません。いや、土日も祭日もなく、地元と国会を往復したり、陳情を受けたりし続けなければいけない政治家になんて、好んでなろうという心境がそもそもよく分かりません。まあ、動機、志は人それぞれなんでしょうが…。

カテゴリ: 政治も  > 政局    フォルダ: 指定なし

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コメント(25)

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2009/05/24 10:15

Commented by abusan さん

兎に角、怪電波な発言の数々など嫌韓日本人、特に嫌韓ブロガー
を自認する人々の間では逆説的な意味で人気のあった前大統領
でした。(ラーメン・・・じゃなかったアーメン)

小泉元首相も激怒するほどに幼稚な態度だったと言う指摘は
朝鮮ウォッチャー的にも納得ですね。とても大統領の器だった
とは言えず、これほど国益を損ねまくった人も珍しかったです。

だからと言って「マジで死ね」とまではいかず、寧ろ
「未だ滅ぶべきでは無かった。」とさえ思います。
逆説的な意味で惜しい人を亡くしました。

暫くは陰謀説も出回ると思われますが、その点は真相は闇
なんでしょうねぇ。警察の公式発表は「自殺」ですし
自邸から近い場所だった事から公式発表を覆すのは
絶望的に難しいものが有ります。

 
 

2009/05/24 10:16

Commented by 内田一ノ輔 さん

同情心は一切感じません。
「ざまあみろ」と一番に感じているのは小泉元総理でしょう。また、これは日本国民の総意と言えるかも知れませんね。
「クソがくたばった」、ただそれだけの事です。
金正日は何を思ったのでしょうか、是非とも知りたいです。

 
 

2009/05/24 10:39

Commented by flying-showboat さん

死者を鞭打つのは日本の伝統に反します。黙って、冥福を祈りましょう。

しかし、遺書がPC上にあるというのはいかにも陰謀説を助長する道具ですね。ご本人はどう思っていたのかは不明ですが、CIA陰謀説大好きなBXXフォードさんの出番でしょうか。

 
 

2009/05/24 11:13

Commented by 花うさぎ さん

阿比留さん 

盧武鉉前大統領が自殺されたことに関しては、「ざまあみろ」とは表向き言えないので、一応「ご冥福を祈る」と言うことにしたいと思います。

しかし、彼が「親日・反民族行為者の財産の国家帰属に関する特別法」を作って本当に親日家の財産を没収したとき、本当にこの男は狂ってる、日本も同じような法律を作って戦後のどさくさに駅前の一等地を盗った在日に適用したらよいのに、と思ったものでした。

 
 

2009/05/24 11:16

Commented by nagar さん

阿比留瑠比 さん  お早うございます。
思うに韓国では前政権の時代に恨みを買うからでしょうか。次の政権に移って一種の敵討ちの様相ですね。結局はやっつけ合いの堂々巡り、何しろ恨み五百年のお国柄ですから!
翻って日本の首相、藤沢周平の”風の果て未だ足るを知らず”でしたかを思い出しました。きっと自分の思いを遂げたいという願望の発露ではないでしょうか?

 
 

2009/05/24 11:42

Commented by minimomi さん

お早うございます。
報道によると、韓国ではこの自殺の件で現政権への批判が高まっている
(疑惑を追求しすぎたからだ、前大統領は潔白を示すために自殺したetc.)
などという私の感覚からすればにわかには信じがたいことが書かれて
おりますが…。

仮にそういう論調が高まってるとしたら、私が日本の民主党が主張する
「国策捜査批判」に感じていた違和感と同じものを感じざるを得ない
ですね。
これが単に「やっぱり似てるねぇ」で済めばいい話なのですが、
問題の本質は、これで事実を元にした疑惑解明が放り出されて、
感傷的な話で埋めつくされてしまう点です。
そして、この手が大統領レベルだけでなく、いろんなレベルで起こり
うることを考えると、民主党を支配するメンタリティには危機感を
感じざるを得ません。

まぁ、韓国のほうは、本当の自殺の理由は別にありそうですが、
国民性でそれを口にできないのか、それとも工作がかけられて
いるのか。どちらにしても、相変わらず進歩はなさそうです。

 
 

2009/05/24 13:49

Commented by temple さん

阿比留記者こんにちは

全斗煥元大統領は1931年生まれですから、人間形成が行なわれる多感な14歳まで日本人として成長しました。それに対し盧武鉉前大統領は1946年生まれです。2歳までは米軍統治下で、それ以降は韓国人として純粋培養されました。

このことは両者の違いを考える上で、決定的に重要なんだろうなと思います。

>前国家元首としての国民へのメッセージもありません。つまるところ、そういう人だったのかなと冷たい感想を持ちました。

盧武鉉氏は韓国人的要素をすべて持ち合わせていました。だからこどポピュリズムの波に乗っかって大統領になったんでしょうね。途中から国民的支持を失いましたが、自分をみているようで嫌になったんじゃないですかね。韓国国民は(笑)自殺の原因まで韓国的なものでした。

あまりに韓国人的といいますか、韓国文化の体現者であったため、日本のネットでも不思議な人気がありました。

鄭夢準氏(FIFA副会長・現代重会長・国会議員)の話によると、盧武鉉政権は米国に対し、日本を仮想敵国に指定するよう要請したこともありました。盧武鉉氏は常軌を逸しているというより、狂気の人でした。http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=80903&servcode=200

 
 

2009/05/24 14:20

Commented by danjiki999 さん

ノムヒョン大統領は面白くて好きでしたね。純粋に残念です。
まあ、しかしユーモアを解さない人には許せない存在だったかもしれませんね。

 
 

2009/05/24 15:25

Commented by iza-ryusoo さん

阿比留さま
 >なんでそんなに重荷を背負いたいのかと不思議でなりません。いや、土日も祭日もなく、地元と国会を往復したり、陳情を受けたりし続けなければいけない政治家になんて、好んでなろうという心境がそもそもよく分かりません。まあ、動機、志は人それぞれなんでしょうが…。<

 久し振りにお邪魔します。
 ノムヒョン前大統領の自殺という哀れな出来事から、前掲の締めくくりになる運び、貴台の意外に醒めきった深い部分に気付かされました。日々、修羅の群れを眺めての御苦労というか神経疲労を思います。
 小生、文章から人を知ることの難しさを改めて痛感した次第。我が身、かなり、まだ幼い部分があるようです。

 
 

2009/05/24 17:13

Commented by 阿比留瑠比 さん

abusan様
 陰謀説の類は、よほどの根拠なり証拠なりがない限り、原則として相手にしないことにしています。日本以外の国では、日本と同じようにはその原則を適用できるものではないかもしれませんが…。まあ、確かにキャラクターが立っているという意味では、惜しい人を亡くしました。

 
 

2009/05/24 21:55

Commented by ohmurasaki さん

そういえば、日本でも所信表明直後に政権を投げ出した総理大臣がいましたね。その人の言い分も、自身の苦痛や現状を嘆く部分が目につき、反省もない上、現職首相としての国民へのメッセージもありません。きっと阿比留さんも、「つまるところ、そういう人だったのかな」と冷たい感想を持ったことでしょう。

 
 

2009/05/24 22:22

Commented by 阿比留瑠比 さん

内田一ノ輔 様
 金正日氏がどう思ったか、あるいは北朝鮮がどう反応しているのかはおいおい出てくるでしょうが、まあ、現職大統領ではないので、「もうどうでもいいや」と使い捨てにされているのかも。

 
 

2009/05/24 22:33

Commented by fenrir さん

日本でも江戸末期や明治維新を迎えてしばらくは敵対者を死罪にしたり刑罰を与えており、明治政府にしろ、維新を実行した側が権力を握って対立した側とも立場を同じくして挙国一致して国を良くしていこうなんて事にはならなかった訳なので(出来うる努力はしていたとは思いますが)、一概に韓国は…、ということは出来ないだろう、と。

韓国が自主自立の道を歩み出して60年と少しが経過しますが、韓国でも単なる実力者(政治的指導者や軍人)がはじめ権力を握っており、曲がりなりにも選挙を通して政治の担当者を決めるようになったのはここ十数年の話であり、韓国の固有の民主主義が成熟するにはまだまだ時間が必要なのだろうと思います。

 
 

2009/05/24 22:40

Commented by 阿比留瑠比 さん

flying-showboat様
 世の中に実際に陰謀があることは否定しませんが、陰謀説の多くは、国家なり機関・組織なり、一部の個人なりをあまりに過大評価、または恐れすぎたものが多い気がします。日本と韓国は違うので一概にいえませんが、この高度情報化社会にあって、そうそう成功する陰謀を張り巡らす能力・労力・よく分からない強い使命感を持つことはかえって難しいだろうし、そんなに成功しないだろうと。

 
 

2009/05/25 07:25

Commented by 阿比留瑠比 さん

花うさぎ様
 確かに、その法律が出てきたときには、盧氏も、それを認める韓国社会もまともじゃない、と思わされました。

 
 

2009/05/25 07:36

Commented by kikutaro さん

阿比留様
 民政移管後も、歴代の大統領経験者が退任後に汚名を蒙ることが多いという事態に、韓国国民は何か感じるところはないのかと思います。

 現行の大統領制が、韓国の政治風土に実は適合しないのではないかとか、あるいはいっそのこと、改憲して首相の方が政治的権限の強い議院内閣制に移行すべきではないかとか、そういった政治論議が今後巻き起こる可能性がないものかと考えます。もちろん、議院内閣制が韓国でふさわしいと政治学的に確信しているわけでなく、あくまでも私の思いつきに過ぎません。しかし、大統領に権限が集中する既存の政治制度が、歴代大統領に不祥事をもたらす温床となってはいやしないか、検証してみるだけの価値はあるでしょう。

 このように韓国政治も問題だらけですが、だからと言って開発途上国のように軍部がクーデターを起こして、憲法停止・軍事独裁政権樹立という動きが発生するようなことは、さすがになさそうですね。韓国も民主主義が、一応それなりには定着しているということでしょうか。

 
 

2009/05/25 07:37

Commented by 阿比留瑠比 さん

nagar様
 おはようございます。藤沢周平氏の「風の果て」のラストで、主人公が「つまるところ開墾は…。羽太屋を太らせただけだったかも知れないなと、又左右衛門はふと気弱く思った」というシーンは、公のためと信じて一身を投げ打って事業に取り組もうと、それが生む結果は実は分からないものだということを考えさせますね。「三屋清左右衛門残日録」にご指摘のものと近い言葉があったと思いますが、咄嗟に出てきません。

 
 

2009/05/25 07:39

Commented by 阿比留瑠比 さん

minimomi様
 おはようございます。人の死は厳粛なものですが、感傷で理非を違えてはいけないだろうなと、当たり前のことを改めて思う次第です。

 
 

2009/05/25 07:42

Commented by 阿比留瑠比 さん

temple様
 おはようございます。>盧武鉉政権は米国に対し、日本を仮想敵国に指定するよう要請したこともありました。…このエントリで紹介した過去エントリでも、日米韓3カ国首脳会談を前にブッシュ氏が安倍氏に対し、「盧氏とは朝鮮半島のことは話さないでおこう」というくだりを書いていますが、まあ、あちこちでまともには相手にされなかったことでしょうね…。

 
 

2009/05/25 07:43

Commented by 阿比留瑠比 さん

danjiki999様
 私は許せないという怒りの情動よりも、ただただ呆然とすることが多かったような気がします。

 
 

2009/05/25 07:46

Commented by 阿比留瑠比 さん

iza-ryusoo様
 いえいえ、とんでもない。私は「醒めきった」というより、退廃的で退嬰的な、まあまとめて言えば「後ろ向き」な気質を多分に持っているだけでして。何か目の前に自分で人参をぶらさげでもしないと、動けないようなその程度の人間であるのです。

 
 

2009/05/25 07:47

Commented by 阿比留瑠比 さん

ohmurasaki様
 ちゃんとその際の言い分を聞いていなかったようですね。まあ、何が妥当かより、嫌味が言いたいだけなのでしょうが。

 
 

2009/05/25 07:49

Commented by 阿比留瑠比 さん

fenrir様
 私はこのエントリで「韓国は…」と大上段に構えてものは言っておらず、あくまで盧武鉉氏個人のことを中心に書いているつもりですが、韓国のありようについては、昨日の紙面でソウルの黒田特派員が詳しく書いているのでご参照いただければと思います。

 
 

2009/05/25 07:51

Commented by 阿比留瑠比 さん

kikutaro様
 私は高校生のころから、韓国について書かれた評論などを好んで読んできましたが、決して専門家でも何でもないのでたいした見解はありません。その前提で感想を述べれば、韓国では、大統領に権限を集中させるという「型」が好まれるのではないかという気もします。印象にすぎませんが。

 
 

2009/05/25 15:32

Commented by ひしお酒。 さん

阿比留記者さま。かの国々は、その場その場のお国の事情で何でも有りですからね。。。北の将軍さんが弔慰を表したようですが日本にも将軍さんから弔電いただける覚えめでたい議員さんが少なからずはびこってますね。
また、この件に連動しているとは思えませんが、将軍さんがまたまた危ない遊びを始めたようですね。「玩具買ってよ!オバマパパ」かな?。

 
 
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