大阪府教委が小中学校の携帯電話持ち込みを原則禁止にした。
この議題について私なりに考えてみた。
私の頃の時代背景から解説していきたい。
私は今、大学生であり学科100名程度である。
間違いなく携帯保有率は100%だろう。
では、小学校・中学校・高校はどうだっただろうか?
まず、小学校では携帯電話という存在自体知らなかった。
もちろん誰一人として私の知る限り携帯電話は持っていなかった。
たまごっちやデジモンなどの小型携帯ゲーム機でよく遊んでいた思い出がある。
中学校では、クラスに数名ほど携帯電話を持っている人がいた。
それでも私自身あまり興味を持たなかったが、当時付き合っていた彼女が持っていたので少し違和感を感じていた。
中学校2年生後半から、携帯電話が徐々に普及してきたように思える。
クラスの1/6程度は持っていたのではないだろうか。
当時はまだPHSでメール一通10円ほどの時代だった。
その頃我が家でも、母親がPHSを持ち始め姉がよく母親のPHSでメールをしているのを見ていた。
中学3年生の頃だろうか。初めて母親のPHSでメールをした。こんなに簡単にコミュニケーションが取れるのか!と感動した覚えがある。
中学の頃には1/2以上の生徒が携帯電話を持っていた。当時はプリペイドカード式の携帯電話も普及し始めていた。
高校では、98%に当たる生徒が携帯を持ち私も持ち始めた。
私が通っていた高校は、携帯の持ち込みは許可されており「構内」での利用は禁止だった。
学校内では電源を切り、かばんに保管しておくことが校則だった。
しかし、殆どの生徒は電源を切らずに身に着けていた。
私の知り限りでは、クラスに1名か2名は授業中にメールやゲームをする生徒もいたが殆どの生徒は携帯は利用していなかった。
それでも授業中に着信音が鳴ったり、先生にばれたりして取り上げられていた人もいた。
私の高校では、クラブ活動が盛だったためと特別講義があったのでどうしても帰りが遅くなる生徒がいたため原則許可されていた。
ここで問題なのが、なぜ持ち込みを禁止にするのか?だと思う。
まず、携帯電話は通常の学習には不要なものだろう。これは間違いないと思う。
また携帯電話は授業の妨げになり、学習意欲を阻害するためだろう。
人が話しているのに携帯電話を操作するのはマナーも悪い。
インターネットに接続することで、様々なリスクを生む。
正直これぐらいしか浮かばない。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1659699.html?ans_count_asc=0
登下校が遅くなるから、セキュリティ面で携帯電話は必要である。
コミュニケーションツールの1つである。
これぐらいだろうか?
持ち込みは原則許可にして、登校時に職員室に預けるだけで十分対策は可能な気がするのだが。
現実的に無理な面も多々あると思う。
そもそも、ここまで携帯電話が普及してきた中で法令化するのは実力行使すぎて「先生の手に負えなくなったから」と思うところが多少あるが携帯電話のマナーを学ばせるのも学校ではないのだろうか?もっとも家庭でこれらのマナー知識を備えることが重要なのではあるのだが。
ゆとり教育と詰め込み教育の言い訳かと思ったが実際のとことデータがないためよくわからない。
はてなを利用してアンケートをとってみた。
私と同じ世代である20代と、その親御さんである40代/50代を別々にしてみた。
いったいどのような差がでるのだろうか。
私の場合仕事上パソコンや携帯を利用することが多いのだが、手書きベースでの提出書類も多くある。
その時気づくのが、漢字である。やはり、携帯電話やパソコンで簡単に変換してくれるためかなり漢字の知識が低下していると実感している。
「こんな形だったような…」が最近多くなってきた。皆さんはどうですか?
ここまで携帯電話が普及し社会に影響力を与えていた中、携帯電話も時勢も変化するべきではないかと思う。
携帯電話を禁止する前に、携帯電話を禁止せずに学力の向上を図れないのか?
電車の中やバスの中などでは自動に圏外になるようにすれば?
ペースメーカなどには影響のない電波を使うか新たな通信手段はないのか?
歩きながらや運転中でも安全に利用できる携帯電話の開発。
実際携帯電話を禁止し義務教育の学生から手放すことは簡単かもしれないが、 エンジニアという職柄なのか携帯電話を持っていても何の阻害もないような機能を開発できたらなと思う。
インターネットという技術革新、携帯電話という高度な小型端末が普及してきた日本はITという中で大きく変化してきているのだと思う。
その中で、色々試行錯誤してできるだけ不便なく新たな可能性を失うことなく私なりに頑張っていきたいと思う。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
koujirou on 2008/12/07
携帯の問題では中毒性あるいは依存性という観点が抜けている。
学力以外の問題の方がはるかに大きいでしょう。これがなければ
中毒性は携帯のためには他の大事なものを犠牲にしても本人はそれ
に気がつかない。なぜなら客観的にみるということが出来ないからです。喫煙者の多くが喫煙に寛容であるように携帯に依存した生活を送った人間は携帯に寛容です。携帯の価値観を判断させるには携帯から離れた時間が必要と思います。学校が教育の場と捉えるなら。
jmedia on 2008/12/07
我慢の出来ない世代には法的抑制しか手段がないのではないでしょうか。
携帯を通してのみコミュニケーションが図れない人種の存在は否定出来ない訳で“目の前にニンジンをぶら下げても我慢できない”人種では規制をかけない限り無理でしょう。
それだけモラルの低下、資質の低下が現実に表れているわけです。
この前提を以て携帯禁止に否定するのは断片を見ているだけに過ぎないように思います。
maru-jumpoff on 2008/12/07
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>>jmediaさん
コメントありがとうございます。
確かに依存傾向にあると思いますが、ここまで社会に浸透してきた中依存というより必然のような気がしますね。
必然となると必ず必要ということですが、携帯がなくても私はまだ学生なのでそれほど困ることはありません。
どちらかというと、忘れた方が連絡を気にしなくていいからリラックスできますね。
確かに学習には今は不必要なものですが、DSが小学校の学習に使われているようにいつかはこのような問題も薄れていくのではないかと思います。
>>maru-jumpoffさん
コメントありがとうございます。
携帯電話は親権者の承諾がないと購入できないですが、元はといえば親が買い与えています。それを規制するのは少しおかしくないでしょうか?
これは子供(学生)の問題というより、親の問題も大きいと思います。