文書番号: 160963 - 最終更新日: 2005年6月10日 - リビジョン: 3.1 [CHKNTFS.EXE] CHKNTFS.EXE の使用方法この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP160963 重要 : この資料には、レジストリの編集方法が記載されています。万一に備えて、編集の前には必ずレジストリをバックアップし、レジストリの復元方法を理解しておいてください。バックアップ、復元、および編集方法の詳細を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
256986
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)
Microsoft Windows レジストリの説明 概要
Chkntfs.exe ユーティリティはマイクロソフトによって開発され、Microsoft Windows NT 4.0 Service Pack 2 以降の Windows のバージョンで使用できます。このユーティリティは、Windows が不適切なシャットダウン後、再起動する際、特定のボリュームに対して chkdsk の自動実行を無効にするように設計されています。Chkntfs を使用すると、chkdsk /f によって次回のシステム再起動時にアクティブなボリューム上で chkdsk の実行がスケジュールされている場合に、chkdsk のスケジュールを解除することもできます。
詳細
Windows の再起動時には毎回、カーネルによって Autochk.exe が呼び出され、すべてのボリュームを対象に不良ビットが設定されているかどうかが検査されます。不良ビットが設定されている場合、autochk は該当するボリューム上に対して即時に chkdsk /f を実行します。CHKDSK /f はファイル システムの整合性を検証し、ボリュームに問題がある場合にはそれを修正します。不適切にシャットダウンしたボリュームに対しては chkdsk を実行することを推奨します。ただし、不適切なシャットダウン後、毎回 chkdsk を実行することができない場合や現実的でない場合もあります。たとえば、chkdsk によるボリュームの完全な検査には、数時間または数日かかることもあり、ボリュームの検査中に応答を停止する可能性もあります。このような状況では、chkdsk を延期して適切なときに実行する方が現実的です。
Chkntfs ユーティリティを使用すると、システム管理者はボリュームを autochk プログラムの検査対象から除外することができます。このユーティリティはコマンド プロンプトから実行します。次のコマンド ライン オプションが用意されています。 CHKNTFS ドライブ: [...] CHKNTFS /D CHKNTFS /X ドライブ: [...] CHKNTFS /C ドライブ: [...] ドライブ: ドライブ文字を指定します。 /D コンピュータをデフォルトの動作に戻します。 起動時にすべてのドライブを検査し、不良があったドライブに 対して CHKDSK を実行します。 これは /X オプションによる設定を 元に戻します。 /X ドライブをデフォルトの起動時の検査から除外します。 除外するドライブは、このコマンドを実行するたびに指定する 必要があります。 /C 不良ビットが設定されていた場合、 次回の起動時に CHKDSK を実行するようにスケジュールします。 例 chkntfs /x c: このコマンドを使用すると、C: ドライブでは chkdsk が実行されません。 chkntfs /x d: e: このコマンドを使用すると、D: および E: ドライブでは chkdsk が実行されません。 chkntfs /x コマンドは、実行するたびに指定する必要があります。つまり、以前の除外するドライブの設定は上書きされます。上記の例では、chkntfs によって D および E ドライブのみが chkdsk の検査対象から除外され、C ドライブでは不良ビットの有無が検査されます。 chkntfs ユーティリティは、システム レジストリの BootExcecute 値を変更します。BootExecute 値は次のレジストリ キーに設定されています。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CURRENTCONTROLSET\CONTROL\Session Manager
デフォルト値は次のとおりです。
BootExecute:REG_MULTI_SZ:autocheck autochk *
Chkntfs /x はアスタリスクの前に /k パラメータを追加します。/k パラメータによって指定されたボリュームは不良ビットの有無を検査する対象から除外されます。
たとえば、次のコマンドを例にとって説明します。 chkntfs /x D: このコマンドによってレジストリ エントリは autocheck autochk /k:d * に変更されます。 Chkdsk /f は、ドライブ上に不良ビットを設定することにより次回の再起動時に自分自身を実行するようにスケジュールします。Chkdsk /x はこのビットの検査を無効にします。chkntfs によって不良ビットの検査から除外されているボリューム上では Chkdsk /f は実行されません。 chkntfs ユーティリティによって除外されているドライブ上で chkdsk /f を実行するには、chkntfs /d オプションを実行してシステムを通常の状態に戻すか、レジストリの BootExecute 値を変更して /k パラメータから該当するドライブ文字を削除する必要があります。 警告 : レジストリ エディタの使い方を誤ると、深刻な問題が発生することがあります。最悪の場合、オペレーティング システムの再インストールが必要になることがあります。マイクロソフトは、レジストリ エディタの誤用により発生した問題に関しては、一切責任を負わないものとします。レジストリ エディタは、自己の責任においてご使用ください。 Chkdsk /f /r は、chkdsk がボリュームに対してファイル システム エラーと物理ディスク上の不良セクタを検査することを可能にします。Chkdsk /f /r は BootExecute 値にエントリを追加することによって、次回のシステム再起動時に自分自身を実行するようにスケジュールします。以下に例を示します。 chkdsk c: /f /r このコマンドによって BootExecute 値に次のエントリが追加されます。 autocheck autochk /r \??\C: Chkntfs.exe ユーティリティは、すべてのドライブをノードのローカルなドライブとして扱います。これには、共有ドライブ アレイ上の Microsoft Cluster Server (MSCS) の物理ディスク リソースが含まれます。Chkntfs.exe を使用してクラスタ上の共有ドライブを除外する場合、各ノード上で解除コマンドを実行する必要があります。この操作は、各ノードのレジストリに適切なエントリを設定するために実行する必要があります。コマンドはノードが所有する共有ドライブに対してのみ実行できます。ノードがその物理ディスク リソースを所有していない場合は、エラー メッセージが表示されます。 関連情報この資料は以下の製品について記述したものです。
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