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盧・韓国前大統領自殺:「誰も恨むな、運命だ」 早朝、パソコンに遺書

 【ソウル大澤文護】韓国メディアは23日、盧武鉉(ノムヒョン)前大統領の死亡直前の様子などを、同行した警護官の証言などを使って報じた。

 報道によると、盧氏は同日午前5時20分(日本時間同)ごろ、通常使っているパソコンにハングルで「遺書」を打ち込んだ模様だ。そして警護官1人を連れて、自宅裏の「コノハズク岩」に登った。午前6時40分ごろ、岩の頂上に着いた後、盧氏は「あそこに人が歩いている」などと言いながら山ろくを見下ろした。警護官がその方向を見た瞬間、盧氏はがけを飛び降りたという。聯合ニュースはパソコンに残され、警察が発表した遺書の内容を報じた。明らかになった文章は次の通り。

      ◇

 「あまりにも多くの人々からお世話になった。私のために、多くの人が受けた苦痛はあまりにも大きい。これから受ける苦痛も計り知れない。余生も周りの人にとって、荷物になるしかない。健康状態が良くないため、何もできない。本も読めず、字も書けない。あまりに悲しむな。生と死はすべて自然の一部ではないか? すまないと思うな。誰も恨むな。運命だ。火葬してくれ。そして家の近くにとても小さな碑石を一つ建てて、残してくれ。ずっと考えてきたことだ」

毎日新聞 2009年5月24日 東京朝刊

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