民進党所属の陳菊・高雄市長が7月に高雄で開催されるワールドゲームズに中国側を招待、宣伝するため北京を訪問、21日中国および台湾のメディアがいる公開の北京市長との会談で「我々の中央政府の馬英九総統が最近の経済危機に圧力を感じている」などと数回にわたって台湾国家論を開陳した。
これは、国民党所属の高官が訪中する際には中国に気兼ねして「馬英九先生」「台湾地区と大陸地区」などと呼んで台湾を卑下してきたことと対照的である。
さらに、国民党がかつて民進党政権のときに、中国などの外国で陳水扁総統の悪口ばかり告げ口してきたことと対比すると、きわめて風格のある立派なありかただ。陳菊氏は517−518反馬活動には参加している。しかしいったん外国特に中国のような敵対国家に行った場合には、馬総統を擁護する態度は、野党として正しい態度である。
またこのことは、中国と付き合う際に、中国に気兼ねして「台湾は中国の一部」だの媚中的発言をする必要などまったくないということだ。中国だって実はそこまで外国人に期待していない。
その意味では、これまでユニクロやトヨタの会長や社長らが、中国に気兼ねして「靖国参拝反対」などというのは、みっともないことだ。もちろん私自身は政治家の靖国参拝には反対だ。しかしそれはあくまでも国内で主張すればいいことで、中国で発言したり、中国に気兼ねして主張するのは、醜悪だという意味だ。柳井らは陳菊のツメの垢を煎じてのむべきだ。
ところで、陳菊訪中に対して、民進党や緑陣営の急進的独立派の中からは反対意見が出ている。もちろんこれには陳が属する新潮流という派閥に対する不信や反感があるのだが、それ以前に「中国と少しでも接触することは投降につながる」といいたげな徹底した中国回避論は明らかにおかしい。
「敵と少しでも接触すると、その毒気に当てられて、取り込まれてしまう」という発想は、それこそ蒋介石時代の反共主義国民党独裁時代や今の北朝鮮と同じで、それは自分に自信がないだけの臆病な考え方に過ぎない。
私は中国に3回行ったことがあり、今は入れないはずだし、求めて(自腹で)行きたいとは思わないし、絶対好きにはなれないところだが、しかし政治家や企業家であれば、絶対に中国は避けて通れないはずだし、敵とも交渉する勇気と胆力がないといけない。虎穴にいらずんば虎子を得ずだ。
まして陳菊氏は北京で堂々と台湾の国家性を開陳したのであり、中国人などというものはこちらが強気に出れば逆に何もできない臆病で卑怯な輩である。
だから、緑陣営の人間も、どんどん中国に行って、台湾主権論、チベット独立支援論をどんどん開陳したらいい。もしそれで追放されたり、制止されたり、拘留されたりするのであれば、わざわざ中国自身が身をもって中国の閉鎖性と反動性を示してくれたことになるのだから、緑陣営にとってこれほど絶好の宣伝材料はないではないか?
はっきりいって緑陣営の臆病さが、国民党のいう「両岸交流こそが台湾の生きる道だ」などという妄想を正当化しているようなものだ。両岸交流は隣の外国として粛々と行えばよい。しかし国民党や柳井のように中国に媚びる必要は微塵もなく、むしろ中国の嫌がることも堂々と言ったりやったりすればいい。それを認めないなら、そのつど攻撃材料にすればよい。
陳菊市長はそれが可能であり、国民党の媚中姿勢の醜悪さを浮き彫りにした。
民進党や緑陣営は、中国と関わらない、関わると取り込まれるという臆病な発想を捨てるべきだ。
中国は今後経済的にダメになって、内戦や内乱が頻発して、崩壊の一途をたどるだろうが、それでもシナ大陸という土地に10億を超える人間がいるという事実は変わらない。経済的に衰退し、共産中国が倒れてたとしても、別の中国はやはり政治的には大国である。それを無視することはできない。
対等で堂々とした中国との付き合い。それを貫徹することこそが、民進党が両岸交流で国民党とは一味も二味も異なることを示す最良の方法であり、しかも国民党の媚中姿勢がいかに愚かであるかを明らかにすることにもなる。一石二鳥だ。
これは、国民党所属の高官が訪中する際には中国に気兼ねして「馬英九先生」「台湾地区と大陸地区」などと呼んで台湾を卑下してきたことと対照的である。
さらに、国民党がかつて民進党政権のときに、中国などの外国で陳水扁総統の悪口ばかり告げ口してきたことと対比すると、きわめて風格のある立派なありかただ。陳菊氏は517−518反馬活動には参加している。しかしいったん外国特に中国のような敵対国家に行った場合には、馬総統を擁護する態度は、野党として正しい態度である。
またこのことは、中国と付き合う際に、中国に気兼ねして「台湾は中国の一部」だの媚中的発言をする必要などまったくないということだ。中国だって実はそこまで外国人に期待していない。
その意味では、これまでユニクロやトヨタの会長や社長らが、中国に気兼ねして「靖国参拝反対」などというのは、みっともないことだ。もちろん私自身は政治家の靖国参拝には反対だ。しかしそれはあくまでも国内で主張すればいいことで、中国で発言したり、中国に気兼ねして主張するのは、醜悪だという意味だ。柳井らは陳菊のツメの垢を煎じてのむべきだ。
ところで、陳菊訪中に対して、民進党や緑陣営の急進的独立派の中からは反対意見が出ている。もちろんこれには陳が属する新潮流という派閥に対する不信や反感があるのだが、それ以前に「中国と少しでも接触することは投降につながる」といいたげな徹底した中国回避論は明らかにおかしい。
「敵と少しでも接触すると、その毒気に当てられて、取り込まれてしまう」という発想は、それこそ蒋介石時代の反共主義国民党独裁時代や今の北朝鮮と同じで、それは自分に自信がないだけの臆病な考え方に過ぎない。
私は中国に3回行ったことがあり、今は入れないはずだし、求めて(自腹で)行きたいとは思わないし、絶対好きにはなれないところだが、しかし政治家や企業家であれば、絶対に中国は避けて通れないはずだし、敵とも交渉する勇気と胆力がないといけない。虎穴にいらずんば虎子を得ずだ。
まして陳菊氏は北京で堂々と台湾の国家性を開陳したのであり、中国人などというものはこちらが強気に出れば逆に何もできない臆病で卑怯な輩である。
だから、緑陣営の人間も、どんどん中国に行って、台湾主権論、チベット独立支援論をどんどん開陳したらいい。もしそれで追放されたり、制止されたり、拘留されたりするのであれば、わざわざ中国自身が身をもって中国の閉鎖性と反動性を示してくれたことになるのだから、緑陣営にとってこれほど絶好の宣伝材料はないではないか?
はっきりいって緑陣営の臆病さが、国民党のいう「両岸交流こそが台湾の生きる道だ」などという妄想を正当化しているようなものだ。両岸交流は隣の外国として粛々と行えばよい。しかし国民党や柳井のように中国に媚びる必要は微塵もなく、むしろ中国の嫌がることも堂々と言ったりやったりすればいい。それを認めないなら、そのつど攻撃材料にすればよい。
陳菊市長はそれが可能であり、国民党の媚中姿勢の醜悪さを浮き彫りにした。
民進党や緑陣営は、中国と関わらない、関わると取り込まれるという臆病な発想を捨てるべきだ。
中国は今後経済的にダメになって、内戦や内乱が頻発して、崩壊の一途をたどるだろうが、それでもシナ大陸という土地に10億を超える人間がいるという事実は変わらない。経済的に衰退し、共産中国が倒れてたとしても、別の中国はやはり政治的には大国である。それを無視することはできない。
対等で堂々とした中国との付き合い。それを貫徹することこそが、民進党が両岸交流で国民党とは一味も二味も異なることを示す最良の方法であり、しかも国民党の媚中姿勢がいかに愚かであるかを明らかにすることにもなる。一石二鳥だ。