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白鵬無残!叩きつけられ砂だらけ!

琴欧洲の上手投げで土俵に叩き付けられた白鵬
琴欧洲の上手投げで土俵に叩き付けられた白鵬
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 横綱・白鵬の連勝が、33で止まった――。大相撲夏場所14日目は23日、両国国技館で行われ、白鵬は過去16勝6敗と相性の良かった琴欧洲に簡単に左上手を許し、反撃しようと前に出たところを上手投げで土俵に叩きつけられた。本割での黒星は初場所10日目の日馬富士戦以来で、今年2度目。日馬富士が1敗同士の対決で朝青龍を破って再び首位に並び、優勝争いは2敗の朝青龍と稀勢の里を含め最大4人の決定戦に持ち込まれる可能性が出てきた。 【夏場所成績  大相撲優勝額

 完敗だった。白鵬は背中にべっとりと白い砂をつけ、苦笑いしながら花道を引き揚げてきた。

 「(足が)ついていなかったですね。いまだ木鶏たれず、木鶏になれずです」。あこがれの昭和の大横綱・双葉山が69連勝で止まった時、師の安岡正篤に電報で打った名言「ワレ、イマダ、モッケイタリエズ」をまね、連勝を33で途切れさせてしまった悔しさを表情ににじませた。

 “異変”はあった。実は前日、全勝対決で日馬富士をすそ払いで破った際に、右足を思い切り蹴り上げた反動で左腰をひねり痛めていた。この日は朝稽古を休み、専属トレーナーの執行(しぎょう)稔氏から昨年九州場所以来となるハリ治療を受けた。左腰を中心に15本もハリを打ち「体が軽くなった」と話していたが、影響は思っていた以上に大きかった。

 琴欧洲戦は左の引きつけが強い相手に安易にもろ差し狙いにいき、簡単に左上手を許した。右下手をつかみ反撃しようと試みたが、相手の上手投げに足がついていかず土俵に投げ捨てられた。「(日馬富士に勝ったことで心のスキが)若干あったかもしれない」と支度部屋では敗戦の理由に精神面を挙げたが、執行トレーナーには風呂場で「やっぱり足が出なかったよ」ともどかしそうにつぶやいていたという。

 本割では初場所の日馬富士戦以来今年2度目の黒星。混戦模様の賜杯争いとなったが、千秋楽に朝青龍を倒せば通算11度目の優勝の可能性は広がる。「気持ちを切り替えていきたいですね。もっと頑張らなくちゃ。前向きに」。闘志は萎えていない。残り1日。最後の力を振り絞り現役最強の称号を自力でつかみ取る。 夏場所特集

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2009年05月24日 ]

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