IT・家電

文字サイズ変更
ブックマーク
Yahoo!ブックマークに登録
はてなブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷

北海道議:視察報告書の大半ウィキペディアなど引用

 北海道議6人が4月に行った韓国視察の報告書について、その大半がインターネット上の百科事典や資料からの引用だったことが分かった。議員の海外視察を巡っては以前から「単なる物見遊山」「公費の無駄遣い」などと批判が強く、道議の姿勢が問われそうだ。

 道議の海外視察は69年から05年まで毎年行われてきたが、厳しい道財政を受けて06年から自粛していた。約3年半ぶりとなる今回の視察は公費約168万円をかけ、4月13~18日に「韓国の交通運輸事情を調査する」との名目で実施。参加者は自民党・道民会議の▽勝木省三氏(札幌市西区)▽板谷實氏(苫小牧市)▽清水誠一氏(帯広市)▽本間勲氏(上川管内)▽道見重信氏(札幌市北区)と、民主党・道民連合の福原賢孝氏(檜山管内)の6人。仁川空港や釜山港などを視察し、ソウル-釜山間の移動では韓国高速鉄道を利用した。

 報告書は5月12日、議会事務局に提出されたが、関係者によると、内容の大半は誰でも自由に記述できるインターネット上の百科事典「ウィキペディア」や資料をほぼそのまま引用していた。無断引用のため、各道議は報告書に引用元を明記する修正を届け出たが、自らの手で書き直すことはしないという。

 視察団長を務めた勝木道議は「視察の計画を立てる時の予習資料を使ってしまった」と釈明。海外視察の意義については「実際に行ってみて初めて感じることがたくさんある。仁川空港に対抗できる拠点空港を日本に造るなら北海道しかないと感じた」と話した。市民団体「北海道市民オンブズマン連絡会議」の橋本勝三郎代表監事は「道民に納得のいく説明を果たさなければ、税金の無駄遣いとの批判を免れることはできない」と批判している。【鈴木勝一】

毎日新聞 2009年5月24日 12時47分

関連記事

5月24日北海道議:視察報告書の大半ウィキペディアなど引用

IT・家電 アーカイブ一覧

 

おすすめ情報