15歳だかそんくらいの時だったと思う
▼別人だよねー
口癖は「ヒマだ」「刺激が欲しい」「大人は何もわかってくれない」
とにかく口を開ければ
自分のことは棚に上げて、不満ばかり口にしてた頃
髪の毛は金髪がイケてると思ってたし
肌も黒ければ黒いほど可愛いと勘違いしてた・・
▼しかしデブだな爆
ニコチン中毒もここらへんから
カッコつけてイキがって吸い始めて
今じゃやめたいなんて叫んでる
バカにもほどがある
そのころ同級生でサッカーをしてプロを目指していた彼と
すでに鈴木慎吾さん(←サッカー選手・現在大分トリニータ所属)ヲタだった
さーさん
共通点はサッカー
毎日サッカーの話をしてた
学校帰りのささやかな楽しみ
私が日々慎吾さんに暴走しているのを見た彼は
地元エスパルスしか興味がなかったのに
「パープルサンガの試合に行こう」と
いきなり誘われた
うちらはド田舎の中学生だ
ここは静岡で
京都なんてはるかに遠く感じたし
関西まで行くには(当時にすれば)相当なお金も必要だ
私はじーちゃんに頼み込んで
お金を借りるか、
夏にいつも手伝うテキヤのお金が出た頃に行こうと考えていた
しかし、彼がいった
「旅費とチケットならあるから!」と。
チケットは彼氏の親しい先輩(←プロ)にもらい
京都までの旅費は
なんと彼が貯金を崩してくれたのだ
彼はキャバ嬢にハマる体質ではないだろうか・・と今なら心配できまつ爆
愛のプチ2人旅行IN京都が決まった
なんとハレンチな!←大げさ
2人で京都に行った。
夜行バスで爆。
新幹線じゃないところあたり、若さを感じる。
バスの中で彼がずーっと
調べてきてくれたんだろうな、サンガについて語ってくれた
エスパルスしか興味がないくせに
たどたどしく
正直慎吾さん命の私のほうが詳しかったけど
一生懸命話してくれるのが嬉しかった
京都についたはいいけど、静岡人同士お互い土地勘がなく爆
駅をさまよいなんとか乗換えまでたどり着いた時
運良く現れたサンガのユニホーム着ていたおじさんに道を尋ねた
今思えばこのおじさん、救世主としか思えない
こんなブログみてねーだろうですが、ありがとうございました、本気で!
おじさんはマジでいい人いい人で、見知らぬ若造なうちら(田舎のヤンキー風)を
一緒に連れて行ってくれた
京都人ヤサシス・・・
席に着くと超いい席で
彼氏のコネを彼氏に感激しますた
生の慎吾さんに感動しつつ
京都っていいとこどすわ←いきなりかぶれた
と思っていたら
帰り際、突然
「オレ、エスパルスかジュビロに入るの夢だったけどパープルサンガでもいいよ!」
と、
超上から目線で語っていた彼が忘れられませんですた爆
今は大学でサッカーしとるそうな爆
プロになったらチケットよこせ、とだけいっておきまする!獏
彼が夢に進んでいく一方
さーさんは
そっからキャバ嬢になっていました
アホでブスでも飲めればお金になって
私はどんどん調子に乗った
人もいっぱい裏切った
指名=お金 客=お金
お金
お金
で頭がパンクした
とりあえず財布に入ってたお札を
かたっぱしから全部にライターで火をつけるようになってた
よく燃えるなー
結局
金も金なんだなーって朝方ボーっと灰皿を見てた
寝て起きると「ウワッもったいねー!!」とか思ってたんだけども爆
お酒飲みすぎて道端で倒れるなんてよくあって
気が付けば警察署で寝てたことも爆
この時期おかしくて思い出すのもしんどい
夜の世界に入って
正直見たくないものもあった
なんだ、結局、
夢を見せる仕事ってのはかならず裏側があるんだな、と。
あの日、夢を話してた彼は
私の横にはもういない
あの日彼の話を真剣に聞いていた自分も
もういない
あの日2人で見た
あの選手ももう、いない
パープルサンガもいつの日かサンガになってた
全て変わってしまった
結局変わらないものなんてないのかなと
と思った
変わってくだけなのかなっていったとき
人として
強くならないといけないと思うから
といった
私はあなたの言葉を絶対忘れない
あのムラサキだけは忘れられないんだ、一生。