JRA大失態 障害発走地点15メートル前だった
オークスを翌日に控えた東京競馬場で耳を疑う大失態が起こった。JRAは、23日の東京競馬4R・障害オープン(11時40分発走、14頭立て)で発走地点に誤りがあったことを公表した。同レースは直線ダート3300メートルの設定だったが、誤って15メートル前方の直線芝3300メートルの発走地点にゲートを設置。レースは本来より15メートル短い距離で行われ、そのまま確定、成立した。当該コースは年間に数回しか設定がなく、JRA職員も間違いに気づいていなかった。
レース終了後、発走地点にいたタイム計測係が間違いを指摘し、決勝審判員に報告。裁決委員がパトロールフィルム等で確認した結果、午後1時10分、正式に誤りを認定したが、すでにレースは確定し払い戻しが行われた後だった。
ゲートの誤設置は中央競馬史上初の失態。第二次大戦中の1944年に、長距離特殊競走(後の菊花賞)でカイソウが1位入線も、出走全馬がコースを間違えて走行しレース不成立となったケースがあるが、JRAではレース不成立の要件は「着順確定前」で、今回の件は該当しないとしている。同レースで1着となったエイシンボストンは3分36秒2のレコードをマークしたが取り消され、実際に走破した3825メートルの基準タイムとして扱われる。
今開催の責任者である金田裕之・開催委員長は「あってはならないミス。非常に申し訳ない」と謝罪したが、マスコミを前に謝罪会見を開いたのは午後5時すぎ。誤認から4時間が経過しており、ファンはすでに家路についた後だった。同委員長は「出走各馬の関係者から苦情はない」としたが、馬券を購入しているファンには納得のいかない事実。前代未聞の凡ミスに加え公式発表の遅れ、盛り上がる春競馬に水を差したことだけは間違いない。
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