専門分野 建築環境工学 |
均一な温度調整が快適とは限らない。
人それぞれに快適な環境をつくるという発想で、室内空調の“個別制御システム”を研究。
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大学卒業後、建設会社に就職しマンションなどの設計業務を担当。現在の専門分野である建築環境工学とは、辞職した上で進んだ大学院で出合った。
「建築環境には色や臭い、音などの要素もありますが、私の専門は熱。人間にとって快適な環境とは何かを、建築や都市環境という視点で研究しています」
博士号はコタツの研究で取った。あのコタツだ。
「コタツに入ると、体感温度は10度上がる。実は非常に優れた暖房システムなんですね」
渡邊准教授は、コタツを取り上げた「Indication and Evaluation of Thermal Effect of KOTATSU on the Human Body」という論文で、人間生活環境系会議“奨励賞”も受賞している。
「一昨年、デンマーク工科大学で研究をしたことがキッカケで、現在は“個別制御システム”というテーマに取り組んでいます。均一な温度調整ではなく、各人に快適な環境を個別につくる……豊かな生活にも、エネルギー削減にもつながるテーマです」 |
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室内や都市空間における温熱環境評価について研究。快適な環境づくりを「温度」の面から研究する。 |
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環境工学U、建築設備など |
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