森田知事、イメージ崩壊危機…自称「剣道２段」も免状持ってなかった

国交省を訪れた森田千葉県知事。剣道の段位を持っていないことを明らかにした

　千葉県の森田健作知事（５９）が、全日本剣道連盟から免状を受けていないのに、長年「剣道２段」を名乗っていたことが、２２日までに分かった。さらに「初段」すら持っていないことも告白。これまで築き上げた“タレント剣士”のイメージを、根底から揺るがしそうだ。

　就任早々、選挙公約の達成に道筋をつけ、ホクホク顔の知事の表情が瞬く間に曇った。東京・霞が関の国交省で取材に応じ、剣道の段位に疑問があるとの一部報道をめぐり、「剣道初段は持っているのか」と質問され「持ってない」と男らしく明言した。

　２１日の会見で一部週刊誌で指摘されていた「剣道２段」の段位所持について問われ、経緯を「高校生の時に、恩師に『２段を許す』と言われた。だから四十数年言ってきた」と説明し、免状がないことを認めた。

　全日本剣道連盟によると、剣道の有段者は５段までは都道府県剣道連盟、６段以上は全日本剣道連盟の審査会に合格した人のことを指す。

　大出世作のドラマ「おれは男だ！」では、主人公の剣道部キャプテンを演じていた。今後もプロフィルなどで自称「剣道２段」を続けるかと問われ、「私の思いはそういうつもり」と語った。

　一方で、選挙公約の東京湾アクアラインの通行料に関し、「社会実験」の位置付けで国と県が財源を折半し、１年８か月限定でＥＴＣ搭載の普通車を８００円に値下げする案を提示。面会した金子一義国交相から容認された。「難関の公約が就任から１か月半で（達成が）見えてくるとはね」と胸を張ったが、ゴタゴタ続きの知事が、やっと本業で存在感を示せた。

（2009年5月23日06時01分  スポーツ報知）

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