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大阪・西淀川の女児遺棄:「内縁夫から暴力」 容疑の母、恐怖で虐待追従?

 大阪市西淀川区の小学4年、松本聖香さん(9)が虐待された末に衰弱死した事件で、母親の美奈容疑者(34)=保護責任者遺棄致死容疑で逮捕=が大阪府警西淀川署捜査本部の調べに、内縁の夫の小林康浩容疑者(38)=同=から「胸ぐらをつかまれるなどの暴力を受けた」と供述していることが府警への取材でわかった。捜査本部は、家庭内暴力を恐れた美奈容疑者が、小林容疑者の虐待行為を制止せず追従した可能性があるとみて、詳しく事情を聴いている。

 捜査本部によると、美奈容疑者は「小林の虐待がひどくなり、聖香と引き離そうとしたができなかった」などと供述。次第に衰弱していく聖香さんについて相談しようと、4月3日に大阪市中央児童相談所に電話したが、「子どもがうそをついて困る」などとだけ話して約5分間で切っていた。美奈容疑者は「虐待発覚が怖くて言い出せなかった」と話しているという。

 一方、小林容疑者は「しつけにも限度が必要とは分かっていたが、エスカレートした」と供述。捜査本部は、2容疑者が聖香さんの衰弱について危機感を持っていたのに、適切な救護措置をとらなかった理由について調べを進めている。

 府警は22日、美奈、小林両容疑者を送検した。【花牟礼紀仁、堀江拓哉】

毎日新聞 2009年5月23日 大阪朝刊

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