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院内感染防止、「季節性の対策に準じるべき」

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 国立感染症研究所の感染症情報センターはこのほど、新型インフルエンザの院内感染を防止するために医療機関に対して「推奨する感染対策」をまとめ、ホームページ上に公開した。同センターでは、まん延期の新型インフルエンザの感染対策について、「基本的には、季節性インフルエンザの感染対策に準じるべき」と指摘している。

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 「感染対策」は、海外渡航歴の有無などで患者をリスク別に振り分けることができなくなってきた現状では、「来院患者の新型インフルエンザ様症状に対するスクリーニングが重要」と指摘。外来患者を含むすべての来訪者に対し、発熱やせき、くしゃみなどのインフルエンザ様症状の有無をチェックするスクリーニングを実施し、結果に応じて別々の領域に誘導することを推奨している。また、こうした業務に従事するスタッフは常時、「サージカルマスク」を着用していることが望ましいとした。

 確定患者のケアを行う医療従事者の経路別予防策では、新型インフルエンザの感染経路について「依然として不明であるが、おそらく飛沫感染が主体であろうと考えられている」と指摘。その上で、患者のケアに当たる医療従事者や見舞いに訪れた人については、少なくともサージカルマスクの着用による飛沫予防策は必要とした。また、空気予防策については、まん延期の場合、N95マスクが不足してくることや医療機関において高度な感染対策を行っていることなどから、通常のケアに従事するスタッフについては、「N95マスクによる空気予防策を取る必要はなく、飛沫予防策と手指衛生を標準とすべき」としている。
 一方、迅速診断キットを使用した簡易検査やPCR検査のため検体を採取する場合は、サージカルマスクに加え、目を防護するゴーグルかフェイスシールドと、手袋を着用することを推奨。また、気管支鏡、気管内挿管などのエアロゾルを産生するリスクのある手技については、サージカルマスクではなくN95マスクか、それ以上の性能の呼吸器防護具と、ゴーグルかフェイスシールドを着用することが望ましいとした。

 「患者を収容する病室」については、「陰圧はあるに越したことはないが、不要」としている。また、「個室が望ましい」としながらも、ほかの患者と十分な距離が取れる状況ではこの限りではないとしており、インフルエンザ様疾患の患者を同室に収容するのが適切としている。


更新:2009/05/22 20:34   キャリアブレイン

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