新型インフルエンザの感染が国内で拡大している。これまで大阪や兵庫、滋賀といった関西が中心だったが、東京でも感染が確認された。国は行動計画に基づき、空港での検疫態勢の強化など、水際作戦を実施してきた。その一方で、国内での感染者は250人を超えている。
新型インフルエンザが弱毒性という説が正しいのか、国内での感染者のうち重症者はほとんどいないとみられる。その割に、我々マスコミは騒ぎすぎという声があるが、わかる気がする。
ただ、今回の経験を生かし、強毒性の新型インフルエンザが現れた時に感染拡大を防ぐため、態勢作りを急がないといけないだろう。(阿部)
毎日新聞 2009年5月23日 地方版