新型インフルエンザの感染について(第二報) |
2009年5月23日 13:30現在 |
本校の生徒2名が新型インフルエンザに感染したことに関し、たくさんのご意見、ご批判をいただきました。学校としましても、いただいた貴重なご意見を今後の学校運営に生かしてまいりたいと考えております。ありがとうございました。 また、多くの方からメールなどで温かい励ましのお言葉をたくさんいただきました。本当にありがとうございます。心からお礼申し上げます。 さて、いただいたお電話の中には同じご質問や誤解されている事項も多いようですので、事実経緯について以下に説明させていただきます。 「模擬国連(UNA-USA Model United Nations Conference)」についてですが、本校は今回初めて参加いたしました。昨年11月に国内選考会があり、5校の招待・参加が決まりました。残念ながら、本校はここで「日本模擬国連委員会」からの推薦を受けることはできませんでした。しかし、主催者であるUNA-USA(United Nations Association of the USA) から選考会に出席していた担当の委員が、洗足の生徒たちの発表の素晴らしさに感心したことから、UNA-USAの直接招待を受けることが決定しました。ですから、日本の選考会で決まった5校とは異なる形での参加となりました。なお、本校が6年前から参加している「UNIS-UN」(国連国際高校による高校生の世界会議)とは全く別のイベントになります。 生徒たちは、参加決定後に本部から割り当てられた国家の中から選んだ「ラオス」の国連代表として発表・議論をおこなうことになりました。一緒に選考会に向けて努力してきた生徒たちは、なるべく多くのメンバーでニューヨークの国連本部に行きたいと願い、「ラオス」の研究と学習を進めました。また、「模擬国連」では、(1)総会、(2)WHO(世界保健機構)、(3)UNDP(国連開発計画)の3セクションでそれぞれ2名ずつ発表・議論がありました。「ラオス」の立場から、(1)総会では独立分離運動について、(2)WHOでは臓器売買などの違法な医事行為について、(3)UNDPではエイズの経済に与える影響についてそれぞれ発表しました。このようなことから、本校は6名での参加となりました。他の5校は、日本からの代表の立場でしたので「国連日本政府代表部」へのあいさつがスケジュールされましたが、本校はUNA-USAからの直接の招待であったため、「国連日本政府代表部」へのあいさつはスケジュールされませんでした。なお、日本から参加した学校は、国連本部での活動日以外は出発や帰国の日程なども各校で決定しています。 ニューヨークでは、せっかくの機会であるため、自由の女神像、グラウンドゼロなどを訪ねました。新型インフルエンザを警戒し、移動はすべてタクシーを使い、地下鉄などには一切乗っていませんし、手洗い・消毒につとめ、食事などを除いては常時マスクを着用していました。 「模擬国連」の最終日には、参加者の交流のためダンスパーティーがおこなわれましたが、これは閉会式にあたるものとご理解ください。500名ほどの参加者でおこなわれ、会場に入れなかった参加者もあったようです。 感染した2名は、日本に戻る機内で若干熱っぽさを感じていたようですが、健康状態に異常を感じるほどではなかったようです。機内での簡易検査で陰性と判断されたことから、公共の交通機関を利用して帰宅しましたが、その間はずっとマスクを着用していました。保健所の方のことばによれば、マスクをしていればほとんど他者へ感染することはないとのことですから、ここで感染を広める可能性は極めて低いと考えられます。 出発以前から帰国後は7日間自宅で待機するよう指示がありましたので、引率教員も含めて全員自宅で待機していました。その後、2名は発熱したため保健所と相談し、新型インフルエンザの感染がわかったしだいです。 今回の参加メンバーは全員、学校には立ち寄っていません。他の生徒との接触はありません。ですから、本校の生徒への感染の可能性はまったくありません。 多くの方にご心配とご迷惑をおかけしましたが、洗足学園の敷地や生徒から新型インフルエンザが感染していくことは全くありません。近隣の方々や本校生徒が通学で使用している電車・バスなどを利用されている方々にも感染の心配はありません。 以上、皆様のご理解をよろしくお願いいたします。 |
洗足学園中学高等学校 |