手足口病、中国で感染地域拡大
新型インフルエンザの感染拡大が世界の関心を集める中、5歳以下の乳幼児がかかる伝染性が強い手足口病が中国で急速に感染を広げており、患者数は既に40万人を超えたと推定される。
22日の新華社電によると、河南、山東の両省に広がった手足口病は最近、北部の河北省、東部の江蘇、浙江、安徽の各省、南部の広東省にも急速に広がっている。
手足口病はエンテロウイルス71型という腸管ウイルスによって引き起こされ、患者の分泌物を介して伝染する。主に夏から秋にかけ患者が多く、感染すると発熱、口内炎、手足の発疹(ほっしん)などの症状を示す。乳幼児は脳炎や脳膜炎などの合併症を起こし死亡することもある。
中国疾病予防抑制センター応急弁公室の王子軍副主任は「4月中旬から出始めた手足口病の患者が今月は気温上昇とともに河北省で急増し、内モンゴル自治区でも患者が発生するなど急速に広がっている」と指摘した。
中国全土では今月13日現在で患者数が35万人、死者数が124人に達した。先月23日時点の患者数23万人、死者数79人に比べ、いずれも急増した。
中国当局は最新の全国統計を発表していないが、王副主任は「最近は全国で毎日約6000人ずつ患者が増えている」と述べており、22日現在で患者数は40万人を超えたと推定される。
河南省では18日までに6万1080人の患者が発生し、36人が死亡するなど被害が最も大きい。山東省では11日現在で患者数が3万9429人に達し、34人が死亡した。浙江省でも18日までに1万1759人の患者が発生し、4人が死亡。北京市でも先週だけで1029人の患者が出た。
今月に入り、韓国と台湾でも中国で流行しているエンテロウイルス71型による患者が相次ぎ発生し、周辺国を緊張させている。中国では昨年にも北京五輪を控え、手足口病が流行し、約40人が死亡した。07年にも17人が死亡している。
香港=李恒洙(イ・ハンス)特派員
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