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Googleマリッサ・メイヤーが語る検索の今、そして未来

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2008年5月30日と1ヶ月前のニュースなんですが、CNET Japnaにある「検索サイトの舞台裏--グーグル幹部が明かす改善手法」という記事の内容が個人的に興味深いので、メモとして投稿しようと思います。

Googleの検索プロダクトおよびユーザーエクスペリエンス担当バイスプレジデントであるMarissa Mayer(マリッサ・メイヤー)さんが、5/29にサンフランシスコで行われた「Google I/Oカンファレンス」で講演した内容です。

Googleは、ABスプリットと呼ばれる手法を使って、同社のメイン検索ウェブサイト(簡素な検索ボックスと検索結果の両方について)どのような変更を加えるべきか検討している。

グーグルはデザインが違う複数のページを意図的に表示して、ユーザーの反応を計測しているようですね。

「表示速度が上がれば人々はより多く検索し、逆に速度が下がれば人々の検索は減少する」(Mayer氏)

Google Mapsでは120Kバイトのページサイズをおよそ30%縮小したら、地図のリクエストが3割も増加したそうです。

検索で重たいのはNGですね。僕はよく英語辞書サイトのアルクを使いますが、たまにすごく重たい時があるんですよね。そんな時は、待ってられずにYahoo!辞書に切り替えたりします。

業界では広告の背景の色は淡いブルーが通例だが、Googleはそれを淡黄色に変更した。

アドワーズ広告の背景を淡黄色したら、広告のクリック回数が増え、検索率もアップしたそうです。

青系より黄色系の方が目に止まるのは当然ですよね。

黄色には「停まれ」という意味があります。工事現場などで使われていることからも分かると思いますが。

マクドナルドの看板が良い例です。「赤は注意、黄色は停まれ」で何気なく歩いている人を店に呼び込むためにこの配色にしています。

「検索に関する学習カーブは非常に速い」とMayer氏は述べる。「『シリコンバレーでスパゲッティとミートボールを食べられるのはどこ』と入力していた人が、『イタリアンフード サンノゼ』と入力するようになるのは、あっという間だ」(Mayer氏)

『シリコンバレーでスパゲッティとミートボールを食べられるのはどこ』
   ↓
『イタリアンフード サンノゼ』

普段からネットをしている人からしてみたら後者の検索の仕方が当たり前かもしれませんが、これからネットをする高齢者などは今でも前者のような検索の仕方をしている人もいるかもしれませんね。

1回の典型的な検索において、700~1000台のマシンからのアクションが現在必要とされている、とMayer氏は述べる。

普段、何気なく検索していますが、その裏で700〜1000台のパソコンが動いているんですね。

ユニバーサル検索の増加に比例して、検索エンジンのバックグラウンドの複雑さも増加するそうです。

長期的においてユニバーサル検索は、はるかに高機能化される、とMayer氏は考えている。つまり、ひとつのページが「画像、ビデオ、グラフで埋め尽くされ、URLを10件表示するのではなくクエリに対する全般的な答えを表示する」ようになる。

例えば、芸能人の名前で検索したユーザーは、その人のブログが見たいのか?その人に関する最近のニュースを見たいのか?その人の写真を見たいのか?その人の動画がみたいのか?人によって様々な目的があります。

そんなユーザーの予測できない目的を満たすのが、ユニバーサル検索です。

つまり、今までウェブページばかり並んでいた検索結果が、今後はウェブページに加え、画像、動画、ニュース、株価、天気、ブログなども一緒に表示されるんですね。

そんなユニバーサル検索はこれからもゆるやかに高機能化していくとマリッサ・メイヤーさんは語っています。

ユニバーサル検索に関しては、comScoreが最新の調査データをブログを公開しています。

現状で公開されているものを僕が全文翻訳したので、もしよかったら参考にしてみて下さい。

ユニバーサルサーチの革命

ユニバーサルサーチに関する最初の調査結果

ユニバーサルサーチのタイプとシェア

ユニバーサルサーチのクリック率

また、検索は、結果が個人に特化したよりパーソナルなものとなるだろう(Googleでは、登録したユーザーに対して、パーソナルな結果の提供を既に開始している)。

パーソラナイズド検索ですね。

マリッサ・メイヤーさんは「検索結果においてGoogleが計測可能な利用価値の高い要素は、ユーザーが何を以前に検索しようとしたかだ」と語っています。

検索履歴を閲覧すれば、そのユーザーの意図がより見えるということですね。

アドワーズ広告にも行動ターゲティング要素を取り入れるようになったようですし。

マリッサ・メイヤーさんは、さらに「何が捨てられたか、どのように絞り込まれたかが分かる」と語っています。

「今後10年で、検索はよりパーソナライズされたものに恐らくなるだろう」とMayer氏は述べる。「そして、より多くのコンテンツがインデックスされるだろう。検索を構築する場合には、10年後までを考えるのが重要だ」(Mayer氏)

映画「マイノリティ・リポート」のような世界が来ないことを祈るだけです。。

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