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首相、プーチン氏に「56年宣言では未来永劫解決せぬ」(2/2ページ)

2009年5月22日15時28分

 またプーチン氏は首脳会談に先立つ森元首相との会談でも、56年宣言を「交渉プロセスの出発点」と位置づけた01年のイルクーツク声明を「動かしたくない」と述べた。

 一連のプーチン氏の発言から、日本政府内では7月のサミット時にメドベージェフ大統領が踏み込んだ提案をする可能性は小さいとの見方も出ている。外務省幹部は「言葉だけで意気込みを示したり、共同開発のような考え方を提示したりする可能性がある」と指摘する。(丹内敦子)

     ◇

 ■56年宣言 日本とソ連が1956年に署名した日ソ共同宣言の通称で、日ソ両国の戦争状態を終結させて国交を回復させる、とした。宣言には、平和条約交渉を継続し、締結後に歯舞、色丹二島をソ連が日本に引き渡すとの合意も盛り込まれた。日本政府は、この時に平和条約を締結できなかったのは択捉、国後の領土問題が残っていたから、としている。

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