「林真須美」と表記されることが多いですが正式には「林眞須美」です。「真」でなく「眞」になります。

林眞須美さんに公正な裁判を

和歌山カレー冤罪事件

最終更新日 平成21年5月1日

最新情報

最高裁判決に対するコメント
平成21年4月21日、最高裁判所第三小法廷より被告人林眞須美さんに上告棄却の判決が言い渡されました。
弁護人、林眞須美さん、林健治さんのコメントは、以下のとおりです。

 弁 護 人 

1 最高裁の判決は、不当にして著しく正義に反するものです。
 林眞須美さんが犯人であるとする直接証拠はありません。あるのは、彼女が犯人らしいという証拠だけです。しかし、これらの証拠をいくら重ねても林眞須美さんを犯人であると断定することはできません。
 そもそも、林眞須美さんには、本件事件を行う動機がありません。ヒ素の混入に使用された紙コップにも林眞須美さんの指紋はありません。林眞須美さんがヒ素を混入した場面を目撃した人もいません。ヒ素を混入できる可能性は林眞須美さんだけではありません。それらの人の吟味も一切行われていません。
 林眞須美さんが犯人であるとするには、多くの疑問があり、この程度の証拠で有罪を認定し、しかも死刑にするのは、近代刑法の無罪推定の原則と証拠裁判主義の原則に反し、あまりにも酷いと言うほかありません。
 他の、くず湯事件をはじめとする毒物混入事件ついても同じです。

2 本件事件は、異常なマスコミ報道に突き動かされて、捜査機関が無理矢理に林眞須美さんを犯人に結びつけたものです。
 林眞須美さんは、和歌山カレー事件の犯人ではありません。林眞須美さんは、再審に取り組み、無実を証明したいと願っています。弁護人もその任を果たす決意です。是非、多くの方々のご理解とご支援をお願いする次第です。
 以上
 林眞須美さん 

本日、最高裁判決がありましたが、私は殺人の犯人ではありません。
私はカレー毒物混入事件には全く関係しておりません。
 真犯人は別にいます。
全ての証拠がこんなにも薄弱であって犯罪の証明がないにもかかわらず、どうして 私が死刑にならなければならないのでしょうか。
もうすぐ裁判員制度が始まりますが、同制度でも、私は死刑になるのでしょうか。
無実の私が、国家の誤った裁判によって命を奪われることが悔しくてなりません。
1男3女の母親として、この冤罪を晴らすために、これからも渾身の努力をしてい きたいと思います。
 林健治さん 

本日の最高裁判決は明らかに誤りを犯しました。
妻眞須美はカレー毒物混入事件の犯人ではありません。
このことは、いつもそばにいた私が一番知っていることです。
また、くず湯事件は私がすすんで砒素を飲んだのに、どうして妻眞須美の私に対する殺人未遂になるのでしょうか。こんなに確実で明白な殺人未遂ではないという証拠があるのに。
今後も妻眞須美の雪冤に向け頑張ります。



動機も目的も不明・・・、それで、死刑判決か?

 大阪高等裁判所は、2005年6月28日、和歌山カレー事件の被告林眞須美さんに対し、一審同様の死刑判決を再び言い渡しました。
 判決書には、動機はおろか具体的な証拠さえも挙げられていません。単に、状況証拠、しかも、極めて杜撰な状況証拠を積み重ねただけのものでした。
 私たちは、このような、なんら具体的な証拠もなく、しかも、無実を叫ぶ林さんの弁護団が請求した証拠調べの全てを恣意的に却下して結審したこの裁判が極めて異常なものと考えざるを得ません。
 私たちは、国民に等しく認められている正しい裁判を受ける権利をもつ市民の一人として、林眞須美さんが正しい裁判を受けることが出来るよう支援をして行きたいと考えています。





【林眞須美さんを支援する会】
代 表 : 鈴 木 邦 男
連絡先 : 〒573-0118 大阪府枚方市杉山手2丁目16-10
URL http://enzai.org/masumi_hayashi/
メール masumi_hayashi@enzai.org