瓊浦高卒業生装い「振り込め」5件 名簿入手か、県警が注意呼び掛け
県内で振り込め詐欺の被害が十二日から十九日までの一週間に五件、計約五百三十万円あったことが二十一日、分かった。被害者の息子はいずれも長崎市の瓊浦高の卒業生で、県警は「犯人が何らかの形で名簿を手に入れた可能性がある」として注意を呼び掛けている。
県警捜査二課によると、被害者は長崎、対馬両市に住む五十−七十代の男女五人。いずれも自宅に電話がかかり、若い男の声で息子を名乗り「交通事故を起こして示談金が要る」と告げ、金融機関の窓口や現金自動預払機(ATM)で現金を振り込ませる手口だった。長崎弁で話す男もいたという。
四月下旬以降、同様の電話が同校卒業生の保護者に約七十件かかった。現金を要求する数日前に「携帯電話が変わった」との電話がある点が共通し、被害に遭った五人のうち三人は同じ携帯電話の番号を教えられていた。
今年三月以降、長崎市内の県立、私立高の卒業生の保護者に少なくとも六百件の同様の電話があり、二十五件、計約三千七百万円の被害が出ている。
同課の月足克久次席は「電話番号が変わったと聞いても、一度本人に確認をしてほしい」と被害の未然防止を呼び掛けた。
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