【カイロ和田浩明】表現の自由を支援する国際民間団体「ジャーナリスト保護委員会」(本部ニューヨーク)が3日の「世界報道の自由デー」に合わせ、ブログ(日記風サイト)で論評などを行うブロガーの「弾圧国」ワースト10を発表した。最悪国はミャンマーで、中東と北アフリカからは5カ国が入った。
同委員会はブロガーの投獄や反政府系サイトへの接続規制を行っているかなど八つの基準や外部専門家の意見をもとに、各国の「弾圧ぶり」を評価した。
ワースト1のミャンマーは、インターネットカフェで検閲を実施し、電子メールの内容をチェック。08年5月に同国を襲ったサイクロン「ナルギス」で被害状況の動画をネット配信したとして懲役59年の刑を受けたブロガーもいた。
同委員会は「(弾圧国は)ブロガーをネット検閲などで規制し、投獄で沈黙や自己規制を強いている」と批判している。
2位以下の国は次のとおり。(2)イラン(3)シリア(4)キューバ(5)サウジアラビア(6)ベトナム(7)チュニジア(8)中国(9)トルクメニスタン(10)エジプト。
毎日新聞 2009年5月2日 18時34分