ミャンマーの民主化運動指導者で、自宅軟禁中のアウンサンスーチーさん(63)について、スーチーさんが率いる野党・国民民主連盟(NLD)報道官は9日、「血圧が低下し脱水症状を起こすなど、健康状態が悪化している」と語った。ロイター通信などが伝えた。
報道官によるとスーチーさんは食事がとれない状態で、8日には医師が軟禁中の自宅を訪れ、3時間にわたって点滴を行ったという。
スーチーさんは89年以降、軍事政権によって繰り返し自宅軟禁処分を受け、現在は03年からの軟禁が継続中。5月末には現在の処分の期限が切れるが、政権は軟禁解除の姿勢を一切示していない。【バンコク】
毎日新聞 2009年5月9日 20時37分