【ワシントン草野和彦】ミャンマー軍事政権が自宅軟禁下にある民主化運動指導者、アウンサンスーチーさんを「国家転覆防御法」違反の罪で起訴したことについて、クリントン米国務長官は14日、マレーシアのアマン外相との会談後、自宅軟禁を延長するための「口実」と非難、即時解放を求めた。アマン外相も「懸念」を表明した。
マレーシアとミャンマーは共に東南アジア諸国連合(ASEAN)の加盟国。アマン外相は「ミャンマーを(国際社会から)孤立させたくない」として、「必要ならば、今回の問題に対処する協議を開催するため、ASEAN事務局長と連絡を取る」と述べた。
両外相はまた、ミャンマーに影響力を持つ中国に働きかけていく意向も示した。
毎日新聞 2009年5月15日 11時28分