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入院の洗足学園生徒、マスクしても感染

 首都圏初の新型インフルエンザ感染者を出した川崎市の洗足学園高校が21日、会見を行い、模擬国連参加のため渡米した女子生徒らがマスク、消毒液などを持参する防備万全の状態で感染したことを明かした。同校校長は涙を流しながら、模擬国連に参加した経緯を説明。同校はこの日から27日までの休校も決めた。また、国内では東京都2人目となる目黒区在住の30代女性、京都市の男児(10)らの新型感染が確認されるなど計292人と増えている。

 首都圏初の新型インフルエンザ感染者が出た川崎市の洗足学園高校では21日、会見が行われた。入院中の女子生徒の言葉を話そうとした洗足学園高校、前田隆芳校長が目にハンカチを当てて涙をぬぐった。「世間をお騒がせして申し訳ありません、と言っていたそうです。この子は悪くないのに」と声を震わせた。

 米ニューヨークで行われる模擬国連出場に向けて、6人の生徒はマスク、消毒液、うがい薬を持参。食事以外はマスクを外さず、こまめに手を洗い、うがいした。12、13日の自由の女神、観劇の移動もタクシー2台を使い、人ごみを避けて観光した。14日午前は地元高校生との討論会だったが感染を恐れて中止にした。

 感染報告が早かった八王子市在住の生徒(16)について、前田校長は「しっかり者。機内でも14時間ずっとマスクだった。電子メールでも『マスクは私たちぐらい』と会場の様子を報告してくれた」と述べた。

 模擬国連は世界約100カ国2200人以上の高校生が参加した。指定国の大使となる討論会で、日本の参加は3回目。昨年の日本予選上位5校が無料招待され出場権を得た。洗足学園高校は感染した2年2人が出場し6位だったが、有料参加が認められた。昨年末から3年4人とチームを組んで、担当国ラオスについてこの半年勉強してきた。

 学校側は渡米中止も考えたが、生徒や保護者らから出場を懇願され、主催する米国側からも「キャンセルする理由がどこにある」との文面が届き渡米を決断。前田校長は「感染した場所はわからない」と話した。同校は、幼稚園から大学の全園児・生徒・学生に27日までの休校を通達。住民への配慮、生徒らの動揺を軽減するために決定した。

 また、入院した2人の症状について前田校長は「快方に向かっている」と説明。八王子市の生徒は、平熱に下がり、食欲も旺盛。生徒は「勉強がしたい」と話している。川崎市の生徒は午後4時で体温36・8度。6月3日から中間テストがあるため「現代社会と化学、物理のプリントがほしい」と話しており、学校側が入院先に送付した。

 [2009年5月22日7時19分 紙面から]


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